nobarutisu

米製薬大手ファイザーは23日、アイルランドの同業アラガンの買収で合意したと発表した。買収総額は1600億ドル(約19兆7千億円)で、今年最大のM&A(企業合併・買収)になる。
製薬大手ノバルティスの高血圧治療薬ディオバンに関する論文不正事件で、東京地検特捜部は1日、同社元社員の白橋伸雄容疑者(63)=神戸市=が業務に関連して論文のデータを改ざんしていたと認定し、薬事法の両罰規定を適用して法人としての同社を同法違反(虚偽記述・広告)の罪で起訴した。
製薬大手ノバルティスの高血圧治療薬ディオバンに関する臨床研究の論文にデータ不正があった事件で、東京地検特捜部は11日、京都府立医大の論文データを不正に操作したとして、同社元社員の白橋伸雄容疑者(63)=神戸市=を薬事法違反(誇大広告など)の疑いで逮捕し、発表した。
今の医療界は20年前の金融業界を彷彿とさせる。科学こそ金融の世界と同様に、透明性を担保したルールのもと、世界とシビアな競争をして結果を出すべきものだ。
東京大学医学部付属病院(以下「東大病院」)の血液内科が主導して行った、白血病治療薬タシグナに関する医師主導の中立的臨床研究「SIGN研究」に、当該薬の製造元である製薬会社のノバルティス社が不正に関与していた問題について、2014年3月14日に東大病院が内部調査の中間結果につき初めて記者会見を行い外部に発表した。
臨床研究への企業の不正関与を防ぐためには、まず企業側の自己規律を徹底することが必要である。しかし今回の一件で明らかになったように、企業間・社員間での売上競争によって、企業が自己規律を徹底できるかは疑わしい。そこで研究者の医師の方々にも、自己防衛として企業の活動を監督していただければと思う。