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水溶液中の原子が結合して新しい分子が生まれる瞬間を撮影するのに、高エネルギー加速器研究機構物質構造科学研究所の野澤准教授、佐藤博士、足立教授らが初めて成功した。
カルシウム(Ca)は誠に多彩な生理作用を示す。生命活動を支える多様な役割が知られているが、またひとつ重要な任務がわかった。筋肉を作る指令役も担っていたのだ。
原子分解能・ホログラフィー電子顕微鏡が日立製作所基礎研究サイトで昨年完成して稼動を始め、世界最高レベルの分解能の43pm(pはピコ、1兆分の1)を達成した。
地球深部の鉱物スティショフ石中で、水素が中性原子状態で存在する可能性を、東京大学大学院理学系研究科の船守展正(ふなもり のぶまさ)准教授らが示した。
低温環境で原子の高精度分光を行う光格子時計を開発し、2台の時計が2×10-18の精度で一致することを、東京大学大学院工学系研究科の香取秀俊教授と理化学研究所の高本将男研究員らが実証した。
植物のステロイドホルモンのシグナル伝達を抑制するタンパク質が、細胞内で「集合と拡散」をすることによって、植物の草丈を制御するというユニークな仕組み
木材などから紙や繊維を作る際、細胞壁に多いリグニンの分解、除去に大量のエネルギーや化学物質が使われている。この難問を解決する一歩になる成果が出た。
STAP論文不正問題では、オープンにされていた実験データを、他の研究者が検証できたことが、追及の突破口を開いた。税金を使って得たデータは原則オープンデータとするべきだ。
脳損傷で失われた運動機能を、残存する脳の別の領域が肩代わりし、しかもその領域がリハビリの過程で変化することを解明した。
植物で長年探し求められてきたビタミンC輸送体(トランスポーター)を、岡山大学の宮地孝明准教授らが初めて突き止めた。このトランスポーターが、光合成の際に葉で起きる光障害を防ぐのに重要な役割を果たしていることも実証した。