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6人の裁判員は、「なぜ結愛ちゃんの顔を見るのが怖かったのか」など、公判で語られた優里被告の受け答えに対する疑問をぶつけた。
母親の優里被告は、結愛ちゃんが「ゆるして」と書いた手紙を読みながら助けなかった自分に「私と雄大が結愛を追い込んでいたとしか思わないです」と語った。
DV、暴力を振るわれている認識はなかったという優里被告。 ただ家族の異常を「もう自分では、このおかしさを変えられない」
通報15分前、結愛ちゃんは「お腹が痛い」と繰り返し、まぶたを閉じたまま開かなくなった。
部屋には段ボールと大量の張り紙が置かれ、結愛ちゃんに課された唖然とする量の「約束」が羅列されていた。
東京消防庁の記録には「子どもの心臓が止まったかもしれません。目は開いているんですけど……」という父親・雄大被告の119番通報が残っていた。
夫から「太った女は醜い」と言われ続け、目の前で食事ができず過食嘔吐を繰り返したという船戸優里被告。そのSOSはなぜいかされなかったのか。
母親の責任の程度、子どもを死に至らしめた役割の重要性などを検察側は言及した。
法廷には声を押し殺した泣き声が響いた。「結愛も私も、雄大から…報復されるのが怖くて、それで、私の……私が通報しません…できなかったんです」
船戸優里被告は、当時5歳11カ月だった長女・結愛ちゃんを衰弱させ、死亡させたことを認め、夫の雄大被告から心理的DVを受けていたと主張した。