sakaichi

同業者の内輪でみんながやっていると鈍感になり、ま、いいんでね?あいつもこいつもやってるし、と自分に緩くなる。外から見たら、なんてひどいこと、社会的に見て危ういことだったりしても、仲間同士で「ま、いっか」となっている。そんな事態が平穏な日常の奥底にいっぱい隠れているかもしれないのだ。
最初の意見への反対意見に納得し、それに対する反対意見に感心し、さらにそれへの反対意見に説得され、しまいには何が正解かがよくわからなくなる。そうなってしまったテーマがいくつもある。
努力して出世して高い収入を得たら「多く使う」。そのことに大した価値がない、さほど意味がないことをぼくたちは知ってしまった。そんなことをしても、リーマンショックや震災で簡単に物事がひっくり返るし、それよりも何か「善い」事にエネルギーを注いだ方がいい。いままでは道徳の教科書の中の考え方だったのが、普通に受けとめる考え方になった。それがデータに現れているのだ。
モンスターが世界を襲う物語の場合、主人公達の何の変哲もない日常を描いておいてそこに非日常がやってきて大騒ぎになる、という流れが普通だ。『ワールドウォーZ』の導入部なんてその典型。その『Z』でさえも、もうゾンビ出てくるんだ本題に入るの早いなあと思ったものだった。『パシフィック・リム』はその上をいく。