shosetsu

大前粟生さんによる小説『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』で描かれれるのは「男らしくありたい」とは思わない青年が、「男であること」からは逃れられない苦しさ。なぜ今、描こうと考えたのか。
「自分の問題が解決したからといって、どうしてすべてが終わったことだと思えたのだろう。あらゆる現代社会の仕組みが、人の心を潰すように機能していると知っているくせに…」。私を突き動かしたのはこんな思いだった。
でも考えてみたら、恋愛って比較的最近、作られたものですよね。