YOSHI

寄せられた回答を一つひとつ読みながらひしひしと感じたのは、今の社会でたくさんの人が抱えている「生きづらさ」。
「かわいいか、かわいくないかという基準のないコンプレックスゲームに参戦してしまうと、本当にずっと地獄です」。ミスiD実行委員長を務めている小林司さんは指摘します。
容姿に関わる本には、美人になる方法ばかり...。「ブス側が変わらないといけない」との考え方に違和感を覚えたといいます。
私は人間のいいところは、考えるところだと思っているんです。考えるのは時に、辛いことだと思います。でも辛くても考えて、解決をする方法を探すことが人間はできるし、得意だと信じています。
ネットには無限の「個性的な美」があり、そこでは自分によく似たタイプの人が彼らなりの“美”を表現していた。
私を無理やり引っ張って、意味のない「可愛い」のリングに上げるのはもうやめてね。
100人いたら100通りの美があるはずなのに、日本人は「世間並みの美しさ」を求めてしまう。
メイクは自分に自信を与えてくれるものであり、自分を守ってくれる『鎧』です。
「乗り越えられるように頑張ろう」という気持ちにさせてくれるのであれば、そのコンプレックスはあっていいのかも...。
真っ白で、濁りのない肌をした同じクラスの女の子が羨ましかった。あの頃は。