「アート・イン・ホスピタル」ってイイね!

主治医のいる東京都済生会中央病院を訪れましたら、あれ? これまでよりも飾ってある絵が多い?

主治医のいる東京都済生会中央病院を訪れましたら、あれ? これまでよりも飾ってある絵が多い?

こちらのマティスは複製のリトグラフですが、この他にも多数、患者さんが順番を待っているエリアから見えるところに掛けられています。

ふぅん、と思って、会計を待つ間に、ふと病院の発行する冊子『Tokyo SAISEIKAI Chuo』No. 69(2013秋)を手にとって見ましたら、「"アート・イン・ホスピタル"のご紹介」という記事がありました。平成23年度から「院内に所蔵する絵画をはじめとした美術院を有効活用し、環境面でのホスピタリティーを高めること」(同冊子より)を目的として委員会が発足し、5カ年計画ビジョン2016が進行中とのこと。

「患者さんのお孫さんが描かれた可愛らしいクレヨン画から著名な作家の作品まで様々な収蔵品」(同冊子より)を、慶応義塾大学(地元の利ですね!)の学生さんの協力も得て整理し、画像をアーカイブ化した後に、種々展示しているそうです。

素敵な試みだなぁと思いました。

東北大学病院も、1階の外来棟から南北に繋がる「ホスピタルモール」というエリアを中心に、寄贈された絵画や、院内学級(正確には木町通小学校の院内分校)の生徒さんたちの作品などが折々に飾られています。通りかかるお見舞いの方々や医療従事者の方々が、ときどき立ち止まって眺めておられるのを目にします。病院広報室が担当されているFacebookでもよく画像がアップされていて和みます(下記も数日前の記事より拝借♬)。

ちなみに、上記の済生会中央病院の冊子で気づいたのですが、現在、秋篠宮殿下を総裁とする同病院は、2015年に100周年を迎えるとのこと。東北大学病院もちょうど今年が100周年なので、種々の行事が予定されています。不肖ながら私も6月のシンポジウム末席に登壇予定。

まだ一部残っている古い門が記念事業のロゴマークにあしらわれていて素敵。オレンジ色は病院のテーマカラーですね。

あと146日とカウントダウンされています。

(2015年2月17日「大隅典子の仙台通信」より転載)

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