足立区議選一票差問題。都選管はまた判定を覆すのか?!

統一地方選挙とすこしずれた、5月11日投開票であった足立区議会議員選挙。

統一地方選挙とすこしずれた、5月11日投開票であった足立区議会議員選挙。かつて同じ政党におり、個人的にも親しい松丸まこと区議会議員(維新の党)が、からくも最下位ですべりこみ当選をはたしたものの(選挙結果)次点と1.196票差であったことから嫌~な予感がしておりました。

チームお姐公職選挙法対策班において、最悪の事態に備えていようと心づもりをしていた矢先、やはりの今朝の新聞報道。

「今月17日に投開票された足立区議選に立候補し、次点だった滝上明氏(64)=公明=が27日、区選挙管理委員会に最下位当選者の当選無効を求める異議申出書を提出した。」

申し出している滝上氏は

1.他の候補の得票の中に、自身の得票が紛れている

2.無効票の中にも自身の得票がある

3.最下位当選した松丸誠氏の得票の中に無効票がある

と主張。

あれ...どこかで見た構図であります

2007年統一地方選挙において最下位当選であった友人の小柳まさや区議会議員も異議申立てをされ、結局くじ引きとなり落選したことを思い出したのです。結果松岡定俊氏(自民党・議長経験者)が逆転当選となり、法廷闘争とまでなったものの小柳さんが敗訴してししまった、あの忘れ得ぬ「事件」。

詳細はお姐過去ブログ

を、ご覧ください。

その後、欠員が出て小柳さんは再び議席を得て、今年4月の統一地方選では、自民・公明推薦の村上英子候補を破った長谷部新区長を支え無事二期目堂々当選!

こうした理不尽な出来事が彼を強くしたことは言うまでもない。誠におめでとうございます!

この一票騒動にあたって小柳渋谷区議は当時

「渋谷区選挙管理委員会が認定したものを、東京都選挙管理委員会が覆した背景には、不可解な相関関係が存在する。現在の都選管の委員長は元渋谷区長の小倉基氏(元自民党三塚派)である。小倉委員長の娘は東京都議会議員(お姐注:2015年渋谷区長選挙に出馬し落選。現在は元職)の村上英子氏(自民党渋谷総支部支部長)で松岡氏は村上英子自民党支部長の選挙運動員であり支持者でもある。逆を返せば、小倉東京都選挙管理委員と娘である村上英子自民党渋谷総支部支部長にとって松岡氏は、子飼いの身内的な存在である。これは明らかに『選挙管理委員長は親族等関係者の利害に関わる審理裁決に参与してはならない』旨の地方自治法189条2項に違反している。これは、力士と行司が手を組んでいるとすれば、こんなひどい八百長はない」

と語っていました。

私も、我が友の受難に為す術もなく、実に悔しかったので決して忘れてはならぬと心に刻んだのでありました。

そこで!!「八百長」のようなことが二度と起きないことを願って、都議会議員となった私は平成26年11月20日の総務委員会事務事業質疑において「過去十二年に在籍した選挙管理委員の氏名、前職及び主な経歴、特別職を含む公務員であったかどうかがわかる」資料を請求しましたのでぜひご覧ください。

事実の前に言い訳なし。

自民党、公明党、民主党の元都議会議員が選挙管理委員となっていることが一目瞭然。

私は区議会議員時代から再三再四にわたり、議員OBは絶対に政治的バイアスがかかる可能性が高いので選挙管理委員になってはいけないと指摘を続けてきました。

上田令子の都政政策にも「監査委員会・教育委員会・選挙管理委員会等行政委員会への元議員の天下りも禁止。」と高らかに掲げております。

当然、総務委員会ではこの資料を元にしっかりと疑義を質させて頂きました次第!

お姐「選挙争訟の公平性の担保についてもお伺いしたいと思います。

地方自治法では、選挙管理委員は人格が高潔で、政治及び選挙に関して公正な職権を有するとされています。歴代の委員構成は、委員会資料で拝見させていただきました。

つきましては、選挙争訟の審理における公平性の確保について、現状とお考えを伺います。」

(お姐超訳:あのね、議員OBがいるではないですか?!これで公平性なんて担保できるの?!また一票の差事件が起こったら、自分の政党の次点候補に肩入れするんじゃなかろうね?!)

選挙管理委員会事務局長「選挙管理委員会の委員の選任につきましては、地方自治法に規定されておりまして、東京都選挙管理委員会の委員につきましては、都議会の選挙により四人が選出されております。

地方自治法によりますと、四人の委員のうち、同一の政党その他の政治団体に所属する者が二人以上となることはできないと規定されております。また、委員自身や父母、配偶者、兄弟姉妹などに直接の利害関係のある事件に関する議事への参加はできないということとされております。

このようなことから、東京都選挙管理委員会の委員が行う区市町村選挙の審査申し立てに対する裁決や、都議会及び都知事選挙の異議申し出に対する決定などにおける公平性について、確保されているものと考えております。」

(お姐超訳:同一政党から二人は選べない...てことです、はい、いいんですこれでともかく担保できてるんですよ、えぇ関係ないけど親族関係のことも説明させて頂いてます、はい!だって議会で決めるんだから!あんたたちが選んでるんだから!)

お姐「歴代、元議員さんというような感じのことが続いているようでございますが、一応私ども議会で決めるんですが、できれば公募等、民間人も今後入っていただけるようになると、また、いろいろな視野が広がるのかなと個人的には思っているところでございます。

(お姐超訳:まず議員OBを推挙することをやめないとね。公募!公募!←どうやら委員会会場の執行部ではなく議員OBを送り出している政党議員に言っているらしい...)

*****

このまま都選管まで行けば、東京都選挙管理委員の顔ぶれを見ればわかるように、次点候補と同じ政党の元都議会議員もいるので、松丸議員は圧倒的に不利な立場に立たされまいか?

裁判所も余程の不正が無ければ追認してしまうのではないか?

松丸まこと足立区議は、他政党の議員とはいえ友人でもあるし、民主主義の危機を感じていてもたってもいられない!!

ちなみに都議会維新の党は今年度の各委員会において選挙管理委員会へむけての質疑はされていない。

H26.10月決算委(決算)・・・かち委員(共)、斉藤委員(民)←上田は所属せず

H26.11月総務委(事務事業)・・・高倉委員(公)、上田令子(上記やりとりのとおり)

H27.3月総務委(予算)・・・徳留委員(共)、西沢委員(民)、上田令子

6月2日から始まる都議会夏の陣第二回定例会は、我が会派「かがやけTokyo」は両角みのる幹事長が一般質問の担当でありまして、お姐の出番はございません。

しかるに、維新の党には、有能な顧問弁護士が就任??予定のようであるのは重々承知しておりますが、これまで選管へ質疑を粛々と重ねてまいりました不詳お姐めが老婆心ながら東京都選挙管理委員会の健全性を議会人として強く願い、かけがえのない友人を守るためにも「選挙争訟における公正性確保について」文書質問して、牽制球を投げておこうかと考えております。

【おまけ】

選挙管理委員の報酬をお知らせします。

委員長

月額 522,000円

委員

月額 428,000円

議員の天下りポストと言われるだけあります。

そーだ!出勤状況も調べなくては!

【地域政党自由を守る会メイキングビデオ完成しました!】

新しい政治のカタチの誕生、躍動感持ってご覧頂けます!

(2015年5月29日「上田令子のお姐が行く!」より転載)

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