熊本へ義援金1億円を~みんなの思いを連合が届けます~

ボランティア活動はいったん区切りをつけましたが、熊本の復興再生はまだまだ道半ば。

地震発生から3カ月。熊本県内では依然、数千人が避難生活を続けており、ライフラインの復旧、住宅再建、生活再建、雇用の維持・確保に向け、いっそうの政策支援が求められる状況だ。また、いまだ「日常」を取り戻せないでいる被災者の皆さんの心身のケア、とりわけ子どもたちの心のケアも大きな課題になっている。

連合は5月4日より救援ボランティアを継続的に派遣。住宅内の片付けや集積所での分別作業などに汗を流した。現地は激しい豪雨が続き、ようやく雨があがると猛暑日が続く。そんな中、何とか被災された方々の力になりたいとの思いで、平日も含めて40~50人規模の派遣を継続してきた。

また、救援カンパにも取り組んだ。

国から集まった義援金から第一段階として1億円を

5月29日、神津会長が上田連合熊本会長とともに熊本県知事を訪問。全国から寄せられた救援カンパ金から第一段階として1億円(目録)を被災された方々に直接届く「義援金」(※)として手渡した。

神津会長は「厳しい状況の中で避難生活を余儀なくされる方々の心や健康のケアはもちろん、安定した住まいの確保、産業と雇用の維持・確保などに、国を挙げた取り組みを急ぐ必要がある。私たちも、労働運動の立場から引き続きしっかりと現地を支えていきたい」とあいさつ。

蒲島知事からは「全国の連合の皆さんのご支援に心から感謝申し上げる。被災地が一日も早く元気を取り戻せるよう尽力していく。これからもご支援をお願いしたい」と謝意が述べられた。

(※)義援金と支援金の違い

  • 「義援金」は被災者への直接支援
  • 「支援金」は被災地で様々は支援活動を行っている団体等への資金を提供

神津会長から、連合の仲間の皆さんからお預かりした義援金1億円の目録を蒲島熊本県知事に手渡した。

5月4日に第一陣を派遣して以来、約二ヶ月にわたる活動が予定の第9陣をもって無事終了することができました。東日本大震災以来、連合の旗のもとに全国から仲間が結集し、被災地への想いをひとつにした活動であったと思います。まずは、ボランティアやベースキャンプの運営スタッフを派遣して頂いた構成組織、地方連合会に心から感謝、そして自ら被災者の立場でありながらも、活動を支えて頂いた連合熊本の皆さんにも心から感謝を申し上げます。

ボランティア活動はいったん区切りをつけましたが、熊本の復興再生はまだまだ道半ば、ボランティア参加者には、熊本で見て聴いて感じたことを、ぜひ家庭や職場、地域に伝えてもらいたいし、全国の仲間が熊本に思いを馳せ、それぞれできる範囲で熊本を応援してもらいたい。連合ボランティアは、参加者だけの取り組みではなく、ボランティア活動を起点に全国の仲間に熊本支援の輪を広げていく、そこに大きな価値があります。引き続きみなさんの取り組みをよろしくお願いします。

連合 総合組織局長 山根木晴久

※こちらの記事は日本労働組合総連合会が企画・編集する「月刊連合 2016年7月号」に掲載された記事をWeb用に編集したものです。

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