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2018年06月18日 16時29分 JST | 更新 2018年06月19日 17時56分 JST

相原事務局長の ナチュラルのーと vol.1 ~自然体の言葉で綴ります~

背中を押され...。

rengo

ナチュラルのーと始めました

このコーナーは、連合が発信するさまざまな「公式文書」には必ずしも表れない連合運動の一コマやその際に私が感じたことなどを、できる限り自然体の、そして素直な言葉で綴れればと思います。コーナータイトルもそうしたことを思い浮かべたものです。今後ともどうぞお付き合いの程をお願いします。

背中を押され...

この半年間、連合運動にまつわる私の日々の行動をできる限りSNSにアップしてきました。きっかけは、広報メンバーから「ぜひ挑戦を!」との強いプッシュ。そして「いよいよ、始めましたね」「これ、本当にあの相原さんなの?」と歓迎と疑いが交錯する立ち上がりとなりました。最近では、「もっと主張があっても良いのでは?」との有難いお言葉も。徐々にハードルが上がりだしたことが気がかりですが、男女、年齢問わずつながりも確実に増。連合の日常を切り出す情報発信ルートは多彩で良いはず。まずは日々のアクションを積極的にお届けし、連合の今を感じていただけたらと思います。どうぞよろしくお願いします。

背骨は「総対話活動」!

さてこの間、頻繁にSNSにアップしたのが現在進行中の「総対話活動」。予め、意見交換のテーマを定めた構成組織・地方連合会の仲間とのコミュニケーションの場です。本年2月から神津会長、逢見会長代行、そして私の3チームを編成。直接の会話の機会が乏しくなりがちな三役産別以外の36構成組織、全国を支える47地方連合会にお邪魔する計画です。

5月末までに19組織が完了し、私もうち8組織を担当しました。迎え入れていただく皆さんのご協力と参画に感謝しつつも、完了までには約1年を要す長期ロード。兎に角、今回の総対話は、連合結成30周年の節目に打ち出す「連合ビジョン(仮称)」をつくる背骨となる取り組みです。全力で進めてまいります。

「働くことを軸とする安心社会」のNEXT

総対話活動で取り上げるテーマは3つ。将来を見据えた「人口減少・超少子高齢社会ビジョン検討委員会」、運動や組織、財政のあるべき姿を探る「連合運動強化特別委員会」、個人参加の視点に立った「支え合い・助け合い運動基盤の具現化」。それぞれのエッセンスが2019年の連合大会で確認予定の「連合ビジョン(仮称)」に盛り込まれます。ビジョンの位置づけは、「働くことを軸とする安心社会」のNEXT版とでも言いましょうか。

不連続なイノベーション・尊厳ある働き方

急速に進む人口減少と超少子高齢化の波は、私たちの仕事や職場、社会に大きなインパクトをもたらしています。そして、今、人工知能(AI)・第4次産業革命というもう一つの流れがその輪郭を徐々に明らかにし始めました。一方、高度成長期には現実感が伴った「自分は親の生活レベルを超えていけそうだ」というおぼろげながらの「生涯見取り図」は今やその輝きを失っています。そうした社会で育つ子どもたちの将来、社会政策や教育政策のあり方など、解決すべき課題は山ほど。分断社会を放置、拡大させるわけにはいきません。その上で、極端な悲観や楽観を戒めつつ、不連続なイノベーションを見据え、尊厳ある働き方をいかに実現していくか、新たな時代の労働組合の役割と実践が求められています。「総対話活動」の重要性の一端と言えます。

限りある貴重な資源をより活かす

多岐にわたる連合の運動領域に不必要なものを探すのはなかなか至難です。同時に、限りある、人的、時間的、財政的な貴重な資源をいかに最適配置し、連合総体としての運動の持続可能性を高めていけるかは、結成30周年を迎える連合にとって不可避の重要課題です。構成産別、地方連合会、地協、関係団体、そして、連合本部の「オール連合」が働く仲間からの期待を集める運動体として、社会的な存在感を今後、一層発揮していけるか、連合に集う私たちの英知と行動が求められています。運動を棚卸し、活動を総点検し、「本音」の論議がその英知と行動を支えることは間違いありません。

「小さなまごころ」の示し方

「連合・愛のカンパ」。多方面のご協力に支えられ確かな実績を積んできた連合を代表する活動の一つ。職場の善意、その総和が毎年各団体に届けられ、全国に笑顔の花が咲いています。連合700万人組織としてのわかりやすい社会的な役割発揮でしょう。一方、近年のデジタル化は、「支え合いの多様な形」を可能としました。より気軽にWEB上の入口を通して一人ひとりの小さなまごころを形にする仕組みづくりも連合としての研究対象です。検討を始めます。

「丁寧な合意形成」

以上、3つのテーマはどれも論議でとどまらず実践が最終目的ですが、それと同じ重みで「丁寧な合意形成」、すなわち、全員参加で迎える結成30周年に向けた歩みの重要性を強調したいと思います。一方、総対話活動に与えられた2時間ワンセットの意見交換は毎回あっという間に終了。予め絞った3つの論議ポイントは、特定の産業や地域にだけ関係深い課題ではなく、まさに、私たち全員の課題という共通認識が「丁寧な合意形成」の土台となっています。もちろん、参加者の皆さんの積極的な発言、的を射抜く意見が、あっという間の2時間という私の印象を一層際立たせていることは言うまでもありません。念のため。

rengo

総対話活動 現在進行中!

次なる「社会全体の合意」に向けて

今の小学校6年生の2人に1人は107歳まで生きる。近頃、こうしたキャッチーな「長寿化表現」にしばしば出くわします。長寿がリスクにならない社会づくりは、課題先進国日本の責務であり世界の希望と言えます。しかし、人口減少・超少子高齢化、そして、デジタル化の波に日本全体としていかに対応していくのか、明確な答えは見出せていません。社会全体を覆う不安の中心と言えるでしょう。一方、新たな時代を迎えるにあたり、労働組合が傍観者で良いはずがありません。今回の総対話活動を通じ、培ってきた高度技術を活かす新たな挑戦や人間に任されて然るべき仕事の追求など、現状を跳ね返す職場の姿も垣間見ることができました。心強い限りです。働く尊厳を守り高めること、それは、人間に備わる無限の能力により光を当てることです。また、働く場における健康と安全の確保は、長寿社会下における生涯の土台づくりを意味します。日々の職場一人ひとりの息づかいを肌で感じ取れる労働組合の役割は決して小さくありません。6月7日の連合中央委員会における「人口減少・超少子高齢社会ビジョン検討委員会最終報告」は、続く「社会全体の合意」に向けた第一歩と捉えたいと思います。

新たな出会いが連合をつなぐ、未来を創る

先日、Rengoアカデミー第17回マスターコース後期最終日の講義、そして、フード連合(日本食品関連産業労働組合総連合会)トップセミナーでの講演の機会を頂きました。有難いことです。両会場とも話の基調は、新しい時代の労働運動の姿となりました(㊟東大入試に挑戦した「東ロボくん」の話も共通)。そしてなにより、両会場の皆さんの態度、思いを巡らせる姿勢に敬意を表したいと思います。聴衆が発言者を育てる。これを実感させる会場の「空気」がありました。会場の皆さんの日頃のハーモニアスな関係がその「空気」をつくったのでしょう。そう思います。また自分本位で恐縮ですが、今回の機会を通じ、日頃もやもやしている事柄について随分「頭の整理」が進みました。私の頭の中はともかく、新たに出会えた皆さんたちと「新しい労働運動」「新しい労働組合」の姿を考え語り共に未来を創りたいと思います。

100分の17の役割

日本の労働組合の組織率は約17%。連合の登録人員は700万人。敢えて「マイナーな存在」と再確認しつつ、それでもなお、誇りと矜持をもって行動したいと思います。なぜなら、働く人は労働組合に組織されていようといまいと、働くというその時点ですでに仲間。であればこそ、集団的労使関係にある私たちにはその位置づけに相応しい行動が求められて然るべきです。健全な職場、公正な社会に向け、共に前進しましょう!

※こちらの記事は、連合が企画・編集する「月刊連合6月号」をWEB用に再編集したものです。