技術が支える特殊車両の現場~自動車総連 東海特装車労働組合~

「世代交代が進むほか、海外から来た仲間も増えています。さまざまな変化に対応していきたいですね」
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株式会社 東海特装車

トヨタ車体グループの一員として、特装車両の開発・生産・販売、自動車整備を主な事業とする。福祉車両、特殊用途車、海外向け特装車など幅広い製品を扱い、顧客ニーズに合わせて企画・開発から生産まで一貫したものづくりを行う。近年では都市型キャンピングカーを企画・製作するなど、新ジャンルの商品開発にも力を入れている。

技術が支える特殊車両の現場

愛知県にある東海特装車。街でよく見かける宅配の冷凍・保冷車や、リフトを取りつけた福祉車両などを製造する会社です。

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現場はほとんどが手作業。配線の組みかえも必要で、ベースとなる量産車をとことん分解することも。「お客さまの細かい要望にお応えするので、仕様が1台ごとに少しずつ違う。重量物も多く現場は大変です」。各工程を細分化し、作業の効率化は進んだものの「自動化されている部分はほとんどない」と田中さん。だから、若手の技能育成が大きな課題になります。「基本的な技能はすぐ身につきますが、そこから先は経験が要る。今後の体制を考えていかなくてはならないところです」。

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 出身は長野県。岐阜県の短大で整備士をめざすうちに「ものづくりに関わりたい、それなら中小企業かなと思った」と東海特装車へ。2010年には、それまで親会社が行っていた設計業務も東海特装車に移管され、「設計担当といろいろ話し合いながら車をいじることができた。改造に時間はかかったけど、楽しい毎日でした」。組合の執行委員長に就いたのを機に、シャーシ改造の現場から品質保証の管理部門へ。「現場が良いなあと思うこともあるけど、組合の役員として、皆が抱える問題を解決できたときは嬉しいですよ」。

 来年は会社60周年、組合50周年とのこと。近年は、電気自動車をベースに架装するなど新しい取り組みも。「世代交代が進むほか、海外から来た仲間も増えています。さまざまな変化に対応していきたいですね」。

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