70億円!高騰するプレミアリーグのユニフォームスポンサー料

欧州6大サッカーリーグ(イングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、フランス、オランダ)で、各クラブのスポンサー料を調査した(金額は全て推定)。

スポーツマーケティングの情報収集、分析、戦略化を実現する世界的な専門企業であるレピュコムでは、スポーツの持つ価値を調べるため、ユニフォームスポンサーの推定金額を調査。

今回は欧州6大サッカーリーグ(イングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、フランス、オランダ)で、各クラブのスポンサー料を調査した(金額は全て推定)。

6大リーグのユニフォームスポンサー総額は1年で1億1677万ユーロ(150億円)も増加

今シーズン、最も高額なユニフォームスポンサー料を受け取ったのは「マンチェスター・ユナイテッド」。アメリカのゼネラル・モーターズ(ロゴはブランドの1つ、シボレー)が胸スポンサーに入り、金額は約70億円と推定される。

2位はスペイン、リーガ・エスパニョーラ(プリメーラ・ディビシオン)のバルセロナ。約60億円だが、こちらはプレミアリーグの1社限定と違い、カタール航空など複数の企業や団体が、胸や背中に入っている。

3位はやや意外なクラブでフランス、リーグアンのパリ・サンジェルマンの約41億円。エミレーツ航空など3社がユニフォームに入っている。4位はスペインのレアル・マドリード。5位がドイツ、ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘン。そして、6~10位はリバプールやアーセナルなどプレミアリーグ勢が占めた。

近年は国外企業がスポンサーになるケースが増えており、エミレーツ航空やエティハド航空(ともにアラブ首長国連邦/UAE)、カタール航空、サムスン電子(韓国)、保険のAIAグループ(香港)など、中東やアジアの企業が増加傾向にある。

これらの企業では、欧州での認知度アップという目的もあるが、アジアで欧州サッカーの試合が多く放送されるため、同時にアジアのマーケットに対してもリーチできる媒体として、サッカーのユニフォームを選んでいると考えられる。

特にアジアではプレミアリーグの人気が高く、タイ、マレーシア、シンガポール、香港などと高額の放映権契約を結んでおり、それによってユニフォームスポンサー料も高騰するという循環を生み出している。

日本でも先日、横浜ゴムがプレミアリーグのチェルシーと胸スポンサーの契約を結んだことは大きな話題となった。その金額は推定で約71億円で、来シーズンから5年間の超大型契約となった。金額は1位であるマンチェスター・ユナイテッドとほぼ同額。今季のチェルシーはサムスン電子と約28億円だったので、一気に2.5倍となった。

欧州、アジア、そして世界へ進出する企業にとって、人気サッカークラブのユニフォームスポンサーは大きな魅力があるようだ。

◆欧州6大リーグのユニホームスポンサー料ランキング

1位 マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)70.5億円

2位 バルセロナ(スペイン)60.5億円

3位 パリ・サンジェルマン(フランス)41.2億円

4位 レアル・マドリード(スペイン)38.6億円

5位 バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)36.0億円

6位 リバプール(イングランド) 30.9億円

7位 アーセナル(イングランド) 29.2億円

8位 チェルシー(イングランド) 27.7億円

8位 マンチェスター・シティ(イングランド) 27.7億円

10位 トットナム(イングランド) 26.0億円

※金額は全て推定

★レピュコムジャパン

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