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2018年11月16日 16時56分 JST | 更新 2018年11月16日 17時01分 JST

先月、日本人になった。ロシア人と言い続けてきた私が、嬉しさの一方で強まった思い

「ほんとうにほんとうに 私ってなんなん?」

日本人になりました。

牛乳は体にいいよ。

と言われ続けた小学校6年間

カルシウムをとって骨を強くして

爪も歯もヒフも、強くするなら牛乳を飲まないと!

と思い続けた(約)20年間

2年前に、牛乳は体に良くないという記事を見つけたことがあります。

調べていくうちに牛乳がいかに体に害をもたらすのか、今まで聞いたことなかった「事実」ですごい混乱したことを覚えています。

いいのか悪いのか、どっちなの!はっきりして!というなんか気持ち悪い、少し歯がゆい感覚。

実は、先月日本人になりました。

ずっとロシア人と言い続けて来た私がやっとなれた日本人。

いつも自己紹介をするとき「ロシア人です」という事にごっつ違和感を感じていた私がやっと日本人になった!これで違和感を感じずに「日本人」ですと自己紹介ができる!と思っていたのですが

それはなんだか牛乳が体にいいのか悪いのかよくわからない、そんな気持ちと似ているような気がして

そんな気持ちになるなんて失礼な!と思う方もいらっしゃると思います。

違うんです、帰化ができて、「日本人」になれたことがすごく、すごく嬉しいんです。

「日本人」の友達と海外旅行から帰ってくるとき同じレーンで再入国できること、すごく嬉しい。

アパートを借りるときも「外国人だからダメです」と言われることもない、すごく嬉しい。

そして何よりも、日本で生まれて日本で育って、日本で働いて、そしてこれからも自分のルーツを日本で埋める予定である、この国にやっと受け入れてもらえたことがすごく嬉しいんです。

だけど、その嬉しさとともに消え去ると思っていた

「ほんとうにほんとうに

私ってなんなん?」

という気持ちは、

逆に強くなってしまったんです。

日本生まれ

日本育ち

日本国籍

親はロシア人

見た目もロシア人

自己紹介するとき長くて長くて大変なんです

多くの人と関わる機会ができて

「日本語を話すロシア人」だったり「(自称)浪速のロシア人」だったり

自分がロシア人だったり日本人だったり勝手にヨーロピアンに扮したり、少しカリフォルニアガールになってみたり

正真正銘の

#真ん中の私たち

中間的存在でいることがすごく嫌いだった時期も、その中途半端さが憎い時期もありました。

今では「日本人」のあり方が多様化する中で

その中途半端さを私はどこまでも楽しめるようになりました。

牛乳が体にいいのか、悪いのか

多分どっちでもいいんです。

嫌な人は飲まなかったらいいし、

牛乳を美味しく飲む人からしたら多分それは体にいいと思うんです。

牛乳の真実も日本人になった私のアイデンティティも捉え方次第だと思います。

多分くよくよ悩むよりも

自分のユニークな立場を好きになることがすごく大事。

真ん中ではなく、ど真ん中。

中途半端ではなく、徹底的な世界市民。

牛乳の話からはそれましたが、

そのユニークさがわたしを構成していて、

ポジティブな場面にフォーカスすることがいかに大事か

「日本人」になって気付きました。

HuffPost Japan
Shiori Clark

様々なルーツやバックグラウンドの交差点に立つ人たちは、自分を取り巻く地域の風景や社会のありようを、どう感じているのでしょうか。当事者本人が綴った思いを、紹介していきます。

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