小説『髪の毛探偵 石神くん 0』が『月刊群雛 (GunSu) 2014年12月号』に掲載! ── 晴海まどかさんへのインタビュー

『月刊群雛 (GunSu) 2014年12月号』には、晴海 まどかさんの新作小説『髪の毛探偵 石神くん 0』が掲載されています。これはどんな作品なんでしょうか? インタビューをご覧ください。

『月刊群雛 (GunSu) 2014年12月号』には、晴海 まどかさんの新作小説『髪の毛探偵 石神くん 0』が掲載されています。これはどんな作品なんでしょうか? インタビューをご覧ください。

── まず簡単に自己紹介をお願いします。

晴海まどか(はるみ・まどか)です。一九八三年生まれの乙女座のA型です。

七年強テクニカルライターとして会社勤めをし、その後フリーで活動しています。三度の飯より書くのが好きな書く方の活字中毒です。

主に小説を書いています。ヤング・アダルト作品を書くのが好きです。Kindleストアのほか、楽天KoboやBOOK☆WALKERなどの電子書籍ストアでも作品を販売しています。

好きなものはムーミンと椎名林檎(しいな・りんご)、趣味は音楽活動です。

二〇一四年三月に、『明日が雨でも晴れでも』という作品で、ライブドアブログ×impress QuickBooks主催の『ライトなラノベコンテスト』にて特別賞をいただきました。

◆インタビュー記事(INTERNET Watch)

◆公式HP:『白兎ワークス』

◆ブログ:『原点回帰―Running possible―』

◆Twitter(@harumima)

◆パブーで公開中の短編小説(無料)

── この作品の内容を簡単に紹介して下さい。

クラス委員長で風紀委員長でもある、まじめな中学二年生の狩野(かりの)さん。そんな狩野さんが、クラスで浮き気味な石神(いしがみ)くんのことを気にするお話です。

この作品は、前述のインプレスグループの電子書籍レーベルimpress QuickBooksからもうすぐ発売予定の、『髪の毛探偵 石神くんシリーズ』(全3巻)の前日譚です。なのでタイトルが「0(ゼロ)」です。もちろんこの作品だけでも読めるようになっています。

◆『髪の毛探偵 石神くんシリーズ』プロモーションページ

・1巻「ひとりぼっちの桜の亡霊」:http://ishigami1.tumblr.com/

・2巻「茶パツおばけの肝だめし」:http://ishigami2.tumblr.com/

1巻はKindleストアなど一部のストアでは無料配信予定ですので、お気軽にダウンロードしてください! この0巻の続きから始まります!

なお、本編の方は石神くん視点で書かれていますので、また違った読み味になると思います(髪の毛ネタがよりマニアックになります)。

── この作品を書いたきっかけを教えて下さい。

本編を書いていて、狩野さん視点でも書いてみたいなと思っていたのがきっかけの一つです。

本編は前述のとおり石神くん視点なのですが、実は初期プロットでは狩野さん視点でお話を考えていました。

それにしても。仮にも主人公とはいえ、女子視線で改めて見ると、石神くんはほんとにナイなと思いました。

── この作品はどんな人に読んで欲しいですか?

ライトノベルや、ヤング・アダルト作品が好きな方に読んでもらえたら嬉しいです。私が読みたい・書きたいヤング・アダルト作品はこれだ! っていう要素を詰め込んだつもりです。

なお、タイトルに「探偵」という文字を入れておいてなんですが、物騒な事件はまったく起こりません。日常に転がっていそうな(髪の毛絡みの)ささいな事件を、髪の毛フェチの中学生、石神くんが解決していく日常系ミステリーです。

ところで、「ヤング・アダルト」って何? という方のためにここで簡単に説明でも。

ヤング・アダルトは英語ではYoung Adult、若い大人を意味する言葉です(Wikipediaによると十二~十九歳だそう)。児童文学と一般文学の中間に位置づけられ、日本ではジュブナイル小説と呼ばれたり、ライトノベルが含まれたりすることもあります。青春小説であれば純文学でもエンターテイメントでもひとまとめにヤング・アダルトと呼んでしまうこともあります。そう考えると結構ざっくりしたジャンルです。

本来のターゲット読者は前述の十二~十九歳の若者ですが、潜在読者は二、三十代の女性で全体の六割を占めているという話もあります。かくいう私もその潜在読者の一人ですね......。

── この作品の執筆にはどれくらい時間がかかりましたか?

構想を練るのに三日、初稿執筆は一日、それから数日寝かせて、推敲をゆっくり三日くらいでやりました。

キャラクターがすでにでき上がっていたので、初稿を書き終えるまでは速かったです。

── この作品を書くにあたって影響を受けた作家や作品を教えて下さい。

シリーズ執筆に当たり、とにかく髪の毛のことを勉強しました。その際、特に参考になった本を紹介します。

平松隆円(ひらまつ・りゅうえん)著『黒髪と美女の日本史』(水曜社)

橋本澄子(はしもと・すみこ)著『日本の髪形と髪飾りの歴史』(源流社)

この二冊は髪についての知識を深めていく上で非常に役立ちました。本編でも参考文献として書名を挙げています。髪形の歴史や、時代時代における髪に対する考え方や価値観の違いなどが、理解しやすく書かれています。読み物としても非常に面白い本です。

なお、前者は作中で石神くんが読んでいた本です。

── 注目している作家がいたら教えてください。

日常的にヤング・アダルト作品を読みあさっています。森絵都(もり・えと)さん、梨屋アリエ(なしや・ありえ)さん、笹生陽子(さそう・ようこ)さん、草野たき(くさの・たき)さんなどの作品をよく読んでいます。

また、壁井ユカコ(かべい・ゆかこ)さんの作品に最近注目しています。『エンドロールまであと』『NO CALL NO LIFE』がベタだけど熱くなる青春もので泣けました(今作とはまったく傾向が違いますが)。

── 今後の活動予定を教えてください。

今号の『月刊群雛』が発売された直後に、『髪の毛探偵 石神くん』1、2巻の予約販売が開始される予定です。前述のプロモーションページでぜひチェックしてください。また、3巻も十二月の中旬辺りに発売予定です。

三十以上の国内主要電子書籍ストアに配信される予定です。全3巻、二カ月半にわたって編集さんとブラッシュアップしました。かわいい挿絵もつきます。かつ、一部ストアでは1巻が無料配信予定です!

というわけで、色々気合いが入った作品になっています。応援どうぞよろしくお願いします!

最新情報はブログや公式サイト、Twitterでアップしています。よかったら覗いてみてください。

晴海まどかさんの新作が掲載されている『月刊群雛 (GunSu) 2014年12月号』は、BCCKSではDRMフリーEPUB(およびBCCKS独自形式)とオンデマンド印刷版(紙本)を、楽天Kobo・BOOK☆WALKER・iBooks Store・BookLive!・Reader Store・紀伊國屋書店Kinoppy・ブックパス・eBookJapan・Kindleストアでは電子版を頒布しています。下記のリンク先からお求め下さい。誌面は縦書きです。

月刊群雛 (GunSu) 2014年12月号