小説『赤い猫』が『別冊群雛』2015年02月発売号に掲載! ── 夕凪なくもさんインタビュー

『別冊群雛』2015年02月発売号には、夕凪なくもさんの新作小説『赤い猫』が掲載されています。これはどんな作品なんでしょうか?

『別冊群雛』2015年02月発売号には、夕凪なくもさんの新作小説『赤い猫』が掲載されています。これはどんな作品なんでしょうか? インタビューをご覧ください。

── まず簡単に自己紹介をお願いします。

夕凪なくも(ゆうなぎ・なくも)です。

『月刊群雛』さんには昨年、とてもお世話になりました。

2014年03月号には拙著『if』のサンプルを、04月号にはそのサイドストーリー(書き下ろし)を掲載させていただきました。

05月号から09月号までは、ミステリ(警察小説)『』を連載させていただきました(07月号は休載)。

10月号では、『計算する知性』のサンプル作品を、12月号と2015年01月号には、『計算する知性ver.1.5』を連載させていただきました。

主にTwitterで好きなことを気ままに呟いています。僕の著作に関する情報も時々ツイートしますので、どうぞお気軽にフォローしてみてください。

現在Kindleストアで六作の電子書籍を販売しています。

刊行順に、

・関西を舞台にしたノスタルジックな短編物語二編と、高校時代に書いたショート・ショートを含む『短編集「ジャンジャン横丁」』

・実験的な法廷エンターテインメント『またキミを好きになる』

・異色のミステリ『ただ人のぬくもりを』

・SF

『if』

『パニック』

『計算する知性』

今目指しているのは、「とにかく面白い小説」です。ここに「深み」や「人間ドラマ」などが加わればいいなあ、と思いながら日々書いたり書かなかったりしています。

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── この作品の内容を簡単に紹介して下さい。

「俺」ことは、毎年バレンタインデーになると必ず不思議な夢を見ます。

密かに「二月十四日の女」と名付けている顔の見えない女性が現れ、「には来てくれなかったのね」と訊ねてくる夢です。藤堂はそれを「どこかの店の名前のことだ」と考えますが、どうも話が噛み合いません。

一方で彼はとても暗い過去を背負っていて、その清算のために故郷の岡山へ向かいます。

復讐心に燃えた藤堂が見た現実とは......続きは本編でお楽しみください。

── この作品を書いたきっかけを教えて下さい。

『月刊群雛』さんには二〇一四年、とてもお世話になったので、創刊一周年記念号には是非ともお礼の意味も兼ねて参加させていただきたいと思っていました。

テーマが「記念日」ということで、どのようにこれを料理するか悩みましたが、最終的には後の「影響を受けた作家」で述べるように、僕が過去に「一度こういうものを書いてみたかった」作品から想像のを広げて書いてみました。

また02月号別冊でもあるということなので、「バレンタインデー」という二月最大の記念日を真正面から取り上げてみました。

── この作品はどんな人に読んで欲しいですか?

「不思議な物語」を好む、全ての方々に味わっていただければ嬉しいです。

バレンタインという「記念日」が重要な役割を果たしますが、バレンタインが苦手な人や、あまりいい思い出がない人でも入り込めるように書いたつもりです。ちなみに僕はバレンタインにはあまりいい思い出がありません(笑)。

── この作品の執筆にはどれくらい時間がかかりましたか?

執筆そのものは一日ですが、以後仕事の合間を見計らって何度も推敲を重ねています。

── この作品を書くにあたって影響を受けた作家や作品を教えて下さい。

尊敬する作家の一人、コロンビア出身の故ガルシア・マルケスの短編『青い犬の目』です。

この短編を初めて読んだのは高校生の時ですが、その頃から「こういった作品を一度は書いてみたい」とずっと思っていました。

本作は当然、本家『青い犬の目』とはかなり作りが違いますが、僕なりの変奏曲のつもりで書きました。今回、こういった発表の機会があってとても嬉しかったですし、わくわくしながら書きました。

── 今後の活動予定を教えてください。

あれを書きたい、これも書かなくちゃ(『計算する知性』の続編など)と思いつつ、なかなか筆が進まない毎日です。

新しく電子書籍を出版したり、『月刊群雛』に掲載が決まったりしたら、またTwitterやブログ等で告知します。

夕凪なくもさんの新作が掲載されている『別冊群雛』2015年02月発売号は、刊行リストまたは下記のリンク先からお求め下さい。誌面は縦書きです。

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