大切な1学期の中間試験

今回は、ある意味本業に近い、学校のお話です。新学期が始まって私も週に2回の高校教師生活が始まりました。

こんにちは、鍵本です。

実はいろいろ書類を作る作業が忙しく、少し間が空いてしまいました。パズルと文章を分離しても忙しさは変わらないと思ったのですが...投稿回数の感覚がどうもずれてしまってうまくいかないですね。少し反省しています。ゆるく1週間に1回ぐらいは投稿しようと思います。

さて今回は、ある意味本業に近い、学校のお話です。新学期が始まって私も週に2回の高校教師生活が始まりました。心を新たに先日授業が始まったところです。

ところで中高生のみなさんと、中高生のお子様を持つ親御さんにお聞きします。あるいは社会人の方はご自身の中高生時代のことを思い出して答えてみてください。みなさんの学校ではどんな時期に定期試験がありますでしょうか? 年に何回、どんな時期に定期試験がありますでしょうか。そして、たとえば数学でいえば、中間試験や期末試験の範囲に相当する授業回数はおよそ何回ぐらいあったでしょうか。

多くの学校で採用されている「3学期制」を元に考えてみましょう。例えば高校の数学Aという教科書があります。私は毎週2時間ずつ教えていますが、1学期の第1回の授業から3学期末の最終回まで、およそ60数回の授業があります。学年によっては、修学旅行や卒業などで回数が減ったりもしますが、中1や高1ならそれぐらいの回数の学校が多いのではないかと思います。

多くの学校が採用している定期試験の時期は、以下の図のような感じではないでしょうか。

仮に65回の授業が1年間あるとして、このうち1学期の中間試験の範囲にあたる回数は何回あるか数えてみましょう。実はここがびっくりなのですが、普通に考えると65回の5分の1=13回前後ありそうなものですが、実際はゴールデンウィークや春休みの関係で10回ほどしかないのです。曜日によってはもっと少ないこともあるかも知れません。要するに1学期の中間試験範囲は、ほかの試験に比べて授業回数が少ない分、範囲が少ないことが多いのです。逆に3学期などは範囲が広い分、じっくりと勉強する必要があるといえます。

1学期の中間試験にはもう一つ重要なことがあります。それは「1年の一番最初の定期試験」だということ。すなわち、数回の定期試験の中でもっとも内容が簡単なのです。しかも多くの先生は1回目の授業でいきなり授業をせずに、少しオリエンテーションのような内容のお話をされるものです。試験範囲がおのずと簡単に、かつ少なくなる、というわけです。

すなわち、1学期の定期試験は、どの科目でもたいてい、ほかの試験に比べて点をとりやすいことが多いということ! この事実に気づいてない学生さんが非常に多いのです。

さらにいうと、高校3年生などで推薦入試やAO入試などを受験する場合、成績証明書は2学期に提出することが多いのですが、その場合に多くの学校では3年生の成績として1学期だけの成績を使用します。すなわち高校1年、2年のそれぞれ1年分と同じ比率で1学期の成績が重要視されるということでもあります。

要するに、学校の教師として多くの学生さんに伝えたいことは、

「ともかく1学期の中間試験はちゃんと勉強していい成績を取りましょう!」

ということです。「学校の成績なんて、どうでもいいやん」というのは、卒業してからいう話で、高校で教鞭をとる身としては、ともかく1学期中間試験で学生さんがたくさん点数を取ってくれたらとても気が楽なのです。おそらく多くの中学校、高校の教師が同じ思いなのではないでしょうか。

ゴールデンウィークという、ほかの定期試験にはない長期休暇が入るのも1学期中間試験の特徴です。ゴールデンウィークを全部遊んでしまわずに、そのうちのほんの1日か2日でも少し勉強のおさらいをするようにすると、その1年間の勉強が楽になりますよ。

最後に再度の告知です。来る5月3日に大阪リーガロイヤルホテルにて小学生向けの算数イベントを行います。

親子で「数」で遊びましょう 春の特別教室

要らなくなったカレンダーを使って、ジグゾーパズルを作ったりしながら、算数遊びをします。

よろしければ大人の方でもお一人でご参加OKですよ。

特に先生方やお子様と接するお仕事をされてる方、いかがでしょう。ぜひお越しくださいませ。