三角パズルに挑戦! 第9回 韓国インディアニフェストに行ってきました

先日「広島国際アニメーションフェスティバル」に行ったお話を書きましたが、今回は韓国ソウルの「南山アニメーションセンター」という場所で開かれている「インディアニフェスト」という、韓国のインディーズアニメの映画祭に行ってました。

こんにちは、数学・教育ライターの鍵本です。

先日「広島国際アニメーションフェスティバル」に行ったお話を書きましたが、今回は韓国ソウルの「南山アニメーションセンター」という場所で開かれている「インディアニフェスト」という、韓国のインディーズアニメの映画祭に行ってました。実は先ほど関西空港に戻ってきたばかりです。

1回のプログラムの上映は6000ウォン(600円ぐらい)で、その金額を払うと、韓国のアニメ芸術作家さんが作成したアニメーションを数本見ることができて、さらに会場で実際にその作家さんたちとお話をすることができるのです。そういうプログラムが10種類以上用意されています。

写真は、上映会場の様子です。ここでいろんな作品が上映されて、ゲストが前に出て観客の質問に答えたりします。

アニメーションというと、どうしてもテレビで放映される「商業アニメ」を思い出してしまいますが、「独立(インディーズ)アニメ」というのはその名のとおり、アニメ作品自体の題材も手法も時間も自由なので、本当に視野が広がります。内容も韓国の日常生活を描いたものから、少し空想の世界のもの、さらに前衛的なものまでさまざまです。

それにしてもなぜ私がそんなにアニメーションをいろんなところに見に行っているかというと、実は私の仕事はアニメーションともかかわりがあるのです。というのも大学で「アニメーション」を作成する授業を担当してるからです。

多かれ少なかれ、アニメーションというのはコンピュータを使って作成されます。大学で「情報教育」を担当している関係で、アニメーションを学生さんに作成していただく授業を10年以上続けています。そこで「最新」のアニメーションのトレンドを把握しておきたいということと、特に韓国の社会問題にも非常に関心が高いこともあって、韓国の独立アニメーションを応援しているというわけです。

アニメーションはまさに「マルチメディア」の王様だといえます。 実は計算の能力と空間把握の能力、さらに頭の中で動きを描く能力など、多くの数学的な要素が必要です。一度アニメを作る作業をすると、どれほど大変な作業なのかよくわかります。「アニメ=楽しい」という認識が「アニメ=緻密」という認識に変わる学生が多いのです。情報・数学の教員として、本当は全国の高校生にや大学生に体験していただきたいと思うぐらいです。

とりあえず子供のころにテレビや映画館で「アニメ作品を見る」だけでも、かなりの効果があるのではないかと思います。ぼうっと見るのに飽き足らず「これってどうやって作るんだろう?」「一度自分で絵を描いてみよう!」という感じで受身から能動に変化すれば、効果はもっと高いと思います。

私が今回見に行った「インディアニフェスト」は、「花開くコリアアニメーション」という名前で毎年春に日本語字幕をつけて東京・大阪・名古屋で巡回上映されています。よろしければぜひ足を運んでみてください。大阪会場にはおそらく私も出没しています(笑)

さて、今回も少し「変化球」なルールの問題と、従来のルール問題の合計2問です。

1問目では10個の○の中に1から10の異なる数字を入れて下さい。周りの矢印の数字がその列の数字の和であることは同じです。数字が大きくて少し難しいかもしれませんが、頂点の3つは数字が入ってるので、実際には7個の数字を入れるだけです。

2問目は従来どおりの問題です。今回は少し難しい目の問題にしてあります。ルールはこちらをご覧ください。ぜひチャレンジしてみてください。 解答は下のほうのリンクをクリックしたら出てくるようにしておきますので、解けたら答え合わせをしてみてください。

それではいよいよ問題です!制限時間はあくまで目安です。

問題(17) 制限時間3分 1から10までの異なる数字を○の中に入れていきます。

問題(18) 制限時間7分 従来のルール。です。

解答はこちら。

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