<トピックス>にぎやかに子ども霞が関見学デー

「子ども霞が関見学デー」が6日始まった。猛暑の炎天下、セミしぐれのなか、多くの家族連れが霞が関の官庁に集った。子どもたちが親の職場を見て、親子の触れ合いを深め、広く社会を知る機会とするため、文部科学省を中心に始まった取り組みで、2000年から15回目。今年は6、7日の2日間、25府省庁で実施され、職場見学や業務説明のほか、趣向を凝らした企画が盛りたくさんだった。

「子ども霞が関見学デー」が6日始まった。猛暑の炎天下、セミしぐれのなか、多くの家族連れが霞が関の官庁に集った。子どもたちが親の職場を見て、親子の触れ合いを深め、広く社会を知る機会とするため、文部科学省を中心に始まった取り組みで、2000年から15回目。今年は6、7日の2日間、25府省庁で実施され、職場見学や業務説明のほか、趣向を凝らした企画が盛りたくさんだった。

文部科学省では講堂などで、各研究所や大学が見学デーに合わせてユニークな展示をして、子どもたちの歓声があちこちで上がっていた。堅い役所のイメージを破るようにゆるキャラの縫いぐるみも複数、姿を見せ、参加者を驚かせた。国際日本文化研究センターの妖怪から全国の高専グループのロボットまで登場し、弥生時代の高貴な女性の衣装の試着体験もあり、子どもたちはめったにない体験学習を楽しんでいた。

山梨大学が展示した「結晶材料の新展開」では、光る結晶の磁石をプラスチック樹脂に入れて焼くマスコット作りに人気が集中した。「もっと知りたい!!わたしのからだ」のコーナーでは、川崎医科大学現代医学教育博物館のスタッフや埼玉県立常盤高校看護科の生徒らが、人体の模型を使いながら、丁寧に体の構造と機能を教えていた。コンブなどの身近な食品の放射性物質測定や長周期地震動のデモンストレーションのほか、お茶の水女子大学付属小学校卒業生の「絵日記による学童疎開600日の記録」の展示もあった。

毎年、参加者は約2万人。そのうち例年、参加者が最も多い農林水産省では、作物のふるさとや、野菜・果物の知識を尋ねるクイズなどを通じて、農林水産物への関心を高めた。砂糖の解説コーナーでは綿菓子つくり体験に長蛇の列ができていた。全般に、ふだんの業務を知らせるよりも、科学や技術に関するテーマが目立ち、それに子どもたちが興味をひかれていた。

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