こんにちは、ニューヨーク在住ライターの公文紫都です。
ニューヨークは雪が降り、寒い日が続いています。
今日は、「自分の才能の活かしどころ」をテーマにお話していきたいと思います。
昨年、「20代からの独立論」というタイトルの本を出し、取材過程で多くの方の「才能」に触れました。
本は、20代で独立・起業した方(一部、会社勤めをしながら独立準備中の方も)16名に、「なぜ会社員ではなく、独立を目指したのか?」「どうやって独立したのか?」など、幼少期や学生時代の話から、現在に至るまでの道のりを聞いたインタビュー集です。
ご紹介している方は、それぞれ独自のスキルや才能を武器に、夢を叶えるために独立した方々ばかり。
貧困問題解決に取り組む起業家、プロブロガー、出産を機に会社をやめて起業した女性、若手農家集団を率いるプロデューサー、1人で家電メーカーを創った人、伝統工芸を活かした乳幼児ブランドを立ち上げた人、フィリピンで起業し日本の海外進出をサポートする人、ロボットデザイナー、経営学部出身の異色の木工職人、ウェブアプリデザイナー・イラストレーター、ライター・編集者など、職種もさまざま。
私自身、26歳の時にフリーランスになったので、他の人たちはどうやって独立し、生計を立てているんだろうと興味を持ったのが、本を書いたきっかけです。
あまりにかけ離れた世界に生きている人だと、20代で独立を希望する方が読んでも参考にならないだろうと思ったので、同世代で地道に実績を積んでいる方を対象にしました。
面白いのは多くの人が、「ソーシャルメディア」や「クラウドファンディングサービス」などのウェブサービスを使い、自身のブランディングや、商品・会社のPRをしているところ。新しいモノにも臆せず、むしろそれを好機と捉えてどんどんチャレンジしていく姿は、20代ならではと言えると思います。
どの方のエピソードも印象的ですが、特に気に入っているフレーズは、「自分の感性の活かし方はどこにあるんだろう?」というロボットデザイナーの石渡昌太さんの言葉。
石渡さんは、ネット上で大きな話題を読んだ「necomimi」の試作開発者であり、現在は、オリジナルの組み立て式人型ロボットキット「RAPIRO」が世界中から注目を集めています。石渡さんのストーリーにご興味ある方は、ぜひ書籍をご一読いただければ幸いです。
私はこのフレーズが好きで、よく自分のなかで反芻しています。
時々、「感性の活かし方」を「才能の活かしどころ」に置き換えてみることもします。
「才能」は、英語で「gift」と言うことがあります。
「天より与えられし贈り物(gift)=才能」ということなのでしょう。
私たちには一人ひとり、天より与えられし「才能」がある。そう考えるとワクワクしますよね。
さて自分は、このgiftをどう生かしていくべきなのか。
ライターは多くの人の「gift」に触れ、それを自分の「gift」によって活字にし、人に読んでもらう、とてもおもしろい職業です。
私はこの仕事に誇りを持っているし、これからも多くの「gift」を覗かせていただきながら、誰かの眠っている「gift」を掘り起こしたり、またはすでにその人が感じている「gift」に響いたりできるような文章を書けていけたら、と願うばかりです。