石破 茂 です。
自由民主党本部においては、天皇陛下のご生前ご譲位につき、高村正彦副総裁を座長、茂木敏充政務調査会長を座長代理として、役員会のメンバーで議論し、そのほかの議員で意見のある者は、自分の発言に責任を持つという意味で本日(1月31日)までに書面を以て提出し、その内容を公表することは提出議員の判断に任せる、との指示がありました。
この問題は日本国の国体そのものに関わる重大問題であり、天皇陛下のご地位が「国民の総意に基づく」ものである以上、政局や党利党略を一切排した上で国会議員が広く国民に対し意見を述べ、またその考えを聞き、静かな環境の下で深い議論を集中して行い、各党の考えをまとめて最終的に衆参両院において全会一致をもって議決することが望ましいものと考えます。
わが党の中にも多くの意見があり、私と全く違う意見を持つ議員もおられます。それを聞いて自分の考えの誤りに気付くことも、その反対の場合もあることは当然であり、議論とはそのようなものであると考えます。
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そのような考えのもと、本日、私の考えを提出いたしました。内容についての全責任は私にあります。
どうか皆様のお考えを賜り、考え得る限り最善の方途が講ぜられ、日本国ならびに天皇陛下とご皇室が子々孫々まで引き継がれることを切に願っております。
(2017年1月31日「石破茂オフィシャルブログ」より転載)