北海道5区補選、災害対処など

今般の熊本地震のように余震が続き、なかなか収束しない状況ではどう対応すべきか、ということも考えなければなりません。

石破 茂 です。

28日木曜日の衆議院本会議において、国家戦略特区法改正案が可決され、参議院に送付されました。会期内に本法案が成立するよう、引き続き努力をして参ります。

衆議院北海道5区補欠選挙は、自民党公認・公明党・新党大地推薦の和田義明氏が当選致しました。

私は日程の都合上、当別町と新篠津村にしか入れなかったのですが、開票結果を見る限り、農村票と共に、千歳市などを中心とする防衛関係票も手堅く得票出来たように思います。

一方において、出口調査で無党派層の得票率が民共候補よりも低かったのがやや気がかりで、よく分析して今後の糧としなくてはなりません。

熊本の震災被災地においては、いまなお物資の滞留や被災者の方々の日常生活の困難が続いています。

政府として今までの教訓・反省に基づき、可能な限りの対応をしているのですが、私なりにもう一度、偵察や物資輸送を基本とする自衛隊の能力活用のあり方を研究してみたいと思っています。

災害は発災以後、時間の経過とともに収束の方向に向かうのが基本です。今般の熊本地震のように余震が続き、なかなか収束しない状況ではどう対応すべきか、ということも考えなければなりません。

また有事においては自衛隊は敵勢力の排除、つまり防衛出動に総力を挙げるため、災害時において自衛隊が担っている任務は、他の組織が担わなくてはなりません。

この議論は所謂有事法制の審議の時からあるものの、完全に詰め切れないままに今日に至っていますが、この際にさらに議論を深めて成案を得る必要があるように思います。

明日、4月29日金曜日は、鳥取市立気高中学校国会見学(9時20分・国会内)、愛知県豊田市長との面談、元愛知県議会議長倉知俊彦氏「感謝の会」記念講演会で講演(15時・JAあいち豊田本店)、倉知俊彦氏「感謝の会」パーティ(17時・名鉄トヨタホテル)。

30日土曜日は沖縄県国際観光イノベーション特区道路占用事業視察、翁長政俊沖縄県議会議員後援会・同女性部で講演・挨拶(13時・14時・ハーバービューホテル)、うるま市い草生産組合生産施設・畳表製作所視察・懇談(16時・うるま市具志川地区)、島袋大沖縄県議会議員後援会主催「地方創生を語る会」で挨拶・講演(17時50分・豊見城市立中央公民館)。

5月1日日曜日は沖縄県海洋深層水研究所海洋温度差発電実証設備・化粧品製造施設・海ぶどう養殖施設・牡蠣養殖施設・車海老養殖施設視察(9時20分~・沖縄県島尻郡久米島町)、航空自衛隊久米島分屯基地訪問(11時)、久米島地方創生セミナーで講演(11時半・具志川農村環境改善センター)、久米島町長・議長との面談(13時40分・久米島空港)、沖縄貨物ハブ・沖縄グローバルロジスティックセンター視察(14時45分・那覇空港貨物ターミナル)。

5月5日より7日まで米国訪問という日程です。

米国ではワシントンDCとニューヨークで、CCRC施設、DMO(Destination Management Organization)の取り組み、エリアマネジメントの状況、危機管理体制の現状などを、出来るだけ詳しく見たいと考えています。

6日には笹川USA財団第三回年次安全保障会議で講演の予定です。

米国は一昨年幹事長在任中に訪問して以来ですが、大統領選挙を控えた現地の雰囲気も感じられるのではないかと思っています。

一部のマスコミはいつも故意に「物見遊山」的な訪問であるかのように報じますが、だいたいにおいて海外日程はそれとは程遠いもので、前回も4日間で面談・講演が三十数回という恐ろしく厳しい日程であったにも関わらず、某在京テレビ局に「税金で外国漫遊」的な報道をされて極めて心外でした。

政治を揶揄して視聴率をとりたいのはわからないではありませんが、意図的に事実と反する報道を行い、国民の政治不信を煽るような一部の報道には、残念な思いをさせられます。

連休中お休みの方も、お働きの方も、どうかご健勝にてお過ごしくださいませ。

(2016年4月28日「石破茂オフィシャルブログ」より転載)

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