副市長より高い月給100万円、天草市が中小企業相談所長を公募中

これまで中小企業支援の補助・助成は整備されてきたし、商工会議所・商工会はじめ公的な中小企業相談所はずいぶんと整えられてきたわけですが、結局はそれを「担う人」次第ってことで、良い人材を確保すること自体が何より大事。この公募からも、そうした問題意識がみてとれますね。
Martin Barraud via Getty Images

いやー、すごい求人が出ていますよ。熊本県天草市が、中小企業相談所の立上げを行う所長を公募しているんですが、なななんと、毎月の給与が100万円。これ、天草市の副市長さんよりも高いんですって!!

人口8万人ちょっとの天草市にとって、国からの補助金などに頼らずに市の単独予算で約4000万円を計上して、来年度より中小企業や創業を支援する「天草市起業創業・中小企業支援センター長」を開設するっていうんですね。

■業務内容=起業家や中小企業者からの相談受け付け、会社の課題解決策の提案など。

■応募資格=ビジネスセンス、コンサルティング力、幅広い知見・知識を持つ人で、相談者に対し「情熱」「スキル」「行動力」を持って的確な提案・支援ができ、本市に居住し本事業に従事することが可能な人。

■雇用期間=平成27年2月1日(日)から同28年3月31日(木)まで(更新あり)。※勤務開始は採用決定後、本人と協議のうえ決定します。

■勤務時間=原則、月~金曜日(祝日、年末年始を除く)の午前8時30分から午後5時まで。

■報酬(月額)=1,000,000円(各種手当、昇給、賞与はありません)。

天草市・公募情報ページより

ちなみに、これ小論文が事前選考のお題とのこと。「私が考える産業支援とまちおこしとは」ってテーマで1,200文字以内で書きつつ、応募様式とともに出すと、書類審査をへて面接審査で決まる、ってことのようです。ふーむ、すげぇ。

地域活性化に、中小企業支援や創業支援が大事だってことがかなり言われてきて久しいのですが、富士市産業支援センター・f-Bizや、秋元がセンター長を拝命している岡﨑ビジネスサポートセンター・OKa-Bizのような、売上アップをサポートする取り組みが、かなり注目されていますね。

結局、地域活性を考える上で地場産業の振興はなによりも外せないわけです。

今年6月から始まった、各県に1つずつ設置された「中小企業よろず支援拠点」も、f-Bizをモデルにして売上アップの支援を行う拠点。ただ、やはり各県に1つではなくて、うちのまちにもほしい、ってニーズが今回の天草市の設置につながっているわけですね。

これまで中小企業支援の補助・助成は整備されてきたし、商工会議所・商工会はじめ公的な中小企業相談所はずいぶんと整えられてきたわけですが、結局はそれを「担う人」次第ってことで、良い人材を確保すること自体が何より大事。この公募からも、そうした問題意識がみてとれますね。

ご関心在る方、ぜひ手を挙げてみては?

ではでは。

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