ホワイトデーで注目された、岐阜の企業の注目「ギフト」がおもしろい

ホワイトデーに際して、地域の中小企業が知恵を絞ったギフト商材を市場投入して注目を集めています。

日々職場や学校では、友人・知人に誕生日、バレンタインデーやホワイトデー、そして歓送迎会に母の日・父の日などちょっとした記念日がいっぱいありますよね。

バレンタインデーやホワイトデーといえば、チョコレートやマシュマロ、クッキーやお菓子、あるいはお花やハンカチ、などと言ったギフトが人気でしょうか。

そんな中で、地域の中小企業が知恵を絞ったギフト商材を市場投入して注目を集めています。

まずは、岐阜県山県市の水生活製作所。なんと、ここ山県市は日本全国の水栓バルブの30%以上のマーケットシェアを占め日本一の生産地。その中でも存在感を示すこの会社が、浄水器の製造ノウハウをいかし、顧客からの要望を受けて開発したのが入浴剤「おぷろ」なんです。塩素などによる肌荒れやアトピーに悩む方々から、お風呂用浄水器を作れないか・・・というリクエストを受けて塩素除去・保湿・洗浄効果といった特徴をもった入浴剤を生み出したという話。

浄水器メーカー「水生活製作所」(早川徹社長)が開発した入浴剤「おぷろ」が、全国で人気を集めている。乾燥肌やアトピー性皮膚炎に悩む人のため、水道水の残留塩素を除去できるのが売り。コンビニで買える手軽さもあり、1回分189円(消費税込み)の袋が、昨秋の発売から15万袋売れた。1袋25グラムの粉末で、浴槽に湯を張ってから溶かして使う。粉末に含まれるビタミンCが水道水と化学反応を起こし、肌の湿疹につながることのある次亜塩素酸という物質を塩化物イオンに変えるという。(中日新聞

20代の女性開発者が中心となって生み出されたこの商品、すでに全国の量販店や薬局などで取り扱われ静かなブームとなっている様子。おしゃれでかわいらしいパッケージと低刺激にこだわった品質は、実際に肌荒れに悩みを持ち小さな赤ちゃんをもつ女性スタッフ自身が「ほしい!」と思えるものを意識したものだとか。そして、このホワイトデーも"義理返し"に適したギフトセットを市場投入して、好評だった模様。確かに、お菓子などが中心な義理返しギフトの中で、ちょっと違った個性と、優しさを伝えるギフトとしてはとっても適切かもしれません。

続いては、老舗醤油蔵の山川醸造(岐阜県岐阜市)が投入した醤油スイーツ。その名も「たまりショコラ」が、大好評で予想を越える大幅な売上となっているとか。こちらも、現役女子大生でインターンシップ生の櫻井亜美さんが担当し、女性の視点から生まれた商品。

岐阜県のパティスリー・スールミニヨンとコラボレーションして製造した生チョコレート。たまりじょうゆは、杉の木おけで2年間熟成させたものを顆粒(かりゅう)状に加工し、生チョコレートに練りこんだ。生チョコレートの甘さと、たまりじょうゆのうま味とコクが交互に感じられる味わいだという。価格は2個入り500円(税込)、6個入り1,250円(税込)。公式サイトで予約・数量限定で販売している。発送は2月初旬を予定している。(マイナビニュース

意外性とクセになる味、そしておしゃれなパッケージと相まってかなりの人気商品となっています。

そして、「枡」の全国80%以上のマーケットシェアを誇るのが岐阜県大垣市。大橋量器は、創業60年余り、全国を代表する木枡メーカー。なかでも、イギリス発祥のファッションブランド「ポール・スミス」がニューヨークの旗艦店で取り扱い全国的に話題となったカラー升や、電気を使わずエコでおしゃれな加湿器マストなどが、ギフトとして人気とか。

地域の中小企業も、これまで培ってきたものづくりのノウハウを、新たな利用シーンの提案を通じて市場開拓に取り組んでいます。実は今回紹介した3社ともに、これまでの主力は大手企業や問屋など業務用の下請け製造が中心だったとか。市場動向の変化の中で、ネット直販などを通じて最終消費者向けの商品開発の取り組みに試行錯誤しての、こうした人気商品の登場。

こうした地域のキラリと光る中小企業の取り組みから目が離せません。

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