首長選では史上6例目!当選者なしでまさかの「再選挙」となった市川市長選挙

ここから50日以内の再選挙に向けて様々な駆け引きが行われることが予想されます。

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

先ほど、市川市長選挙の結果が確定しました。結論から申し上げると、当選者なしで50日以内に「再選挙」が行われるという異例の事態です...!

首長選挙はもちろんトップを取った人が当選するのが原則ですが、実は選挙には「法定得票数」というものが存在します。

平たく言うと、「いくらなんでも、これくらいの票は取らないとダメよね」という最低ラインが設定されていまして、それは有効投票数の25%となっています。

今回の市川市長選挙の場合、法定得票数は約3万票。

「泡沫候補なし」で5候補が大激戦を繰り広げた結果、1位の候補者でもこの数値に届かず、まさかの再選挙と相成りました。

なお、国によってはこうした場合、上位2名による「決選投票」制度を導入しているところもありますが、わが国にはその制度はありません。再選挙は文字通り、純粋な「選挙やり直し」です。

どこかの陣営が戦略的撤退を決断すれば、大きく構図が変わることになりますし、ここから50日以内の再選挙に向けて様々な駆け引きが行われることが予想されます。

それにしても、再選挙となればまたお金もかかるし、全力を出し切った候補者もスタッフも疲弊しているだろうし、選挙経験者の感覚で言えば再選挙なんて「考えたくもない」というのが正直なところです...。

身近な選挙で「再選挙」というのは私も初めてで、これっていつ以来なんだろう?と思って調べようとしたところ、早速こんな情報を記者の方が提供されていました。

今年の1月にも鹿児島県西之表市長選で「再選挙」が行われており、記事によるとこちらが首長選挙では史上5例目。

つまり、今回の市川市長選挙が史上6例目となるわけで、数多ある首長選の中でこれは「極めて異例」と言えそうです。

再選挙によって、どのような政治的力学と戦略が働くのか。引き続き私も注視していきますし、ぜひ市川市民の皆さまは

「また投票かよ...」

と思わずに、次の再選挙でも投票所に足を運んでいただきたく存じます。今回の投票率、たったの30.76%でしたからね?!

それでは、また明日。

(2017年11月26日「東京都議会議員おときた駿公式サイト」より転載)

注目記事