こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
昨日の報道番組「ニュース23」で、舛添知事がこれまでの強気な姿勢を撤回。
公用車の使用用途や海外視察の費用を見直しを明言したことが話題になりました。
この突然の翻意の理由は、
●世論に耐え切れないと政治判断した
●続報があることを恐れて先手を打った
のどちらか、あるいは両方ではないかと思っていましたが、
その予測は残念ながら的中していたようです。
舛添都知事に政治資金規正法違反の重大疑惑!
この報道が出るとわかっていたので、二面展開は無理だと悟った舛添知事が、都市外交・公用車の問題は火消しをしておこうと考えての行動だったのでしょう。
ですが、その謝罪の中身についても、
「事務方に任せきりにしていた」
「ファーストクラスを使うかどうかは、今後もケース・バイ・ケース」
という到底納得しがたい内容となっており、ダブルでの炎上が必至となっている状況です。
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政治資金の疑惑については今後どういった展開になるのか、正直わかりません。
舛添知事はこれまでも、新党改革時代の政党助成金使い込み(借金返済・美術品の購入)について取り沙汰されてきましたが、すべて「法の範囲内」ということで乗り切っています。
こうした政治資金関連の捜査は、世論を見て行われることも敢然たる事実であり、明日以降の記者会見での対応と、それに対する世間の反応次第になってくるでしょう。
そこで、何より私は都議ですので、国会議員時代の政治資金の問題はひとまず置いておき、ご自身の都市外交・公用車の利用において非を認めた舛添知事が都政において、トップリーダーとしてここから行うべき策を僭越ながら提案したいと思います。
1. ファーストクラスの利用をやめる
なんかもう、当たり前過ぎて触れたくもないんですが...。
ビジネスクラスを使っても「疲れが取れなくて」ビジネスができないのなら、そりゃあアナタ引退しろってことですよ!体力の限界です。
火消しをするつもりなのにここで謎に突っ張った舛添知事は、今からでも遅くないのでファーストクラス利用を撤回すべきです。
何度でも言いますけど、一流都市であるロンドン市長の姿勢を見習って下さい。
過去記事:
2. 海外出張規定・公用車利用規定のルールを見直す
散々っぱら「ルール通りなので問題ない!」と強弁しておいて、今後は利用を控えます・事務方に指示します、だけではまったく筋が通りません。
政治家というのは、ルールを作るのが仕事ですから、
「ルールの抜け穴を悪用する輩がいるので、私の権限でルールを厳しくします。そして、その悪用していたのは他ならぬ私でした。大変申し訳ありません」
と宣言して、宿泊費や公用車利用のルールをすべて改めるべきです。
それが反省し、真摯に都政に取り組むということではないでしょうか。
3.都有地を都市外交のパフォーマンスではなく、都民のために使う
最後にして、もっとも重要なのはこれ。
結局のところ舛添知事に対して世論が燃え上がるのは、都民に対して政治を行っているとは思えないその姿勢が原因です。
その最たる例が、都有地の韓国政府への供与でしょう。
韓国人学校に都有地を優先貸与する件が批判を呼んでいることは、多くの人が承知をしている通りです。
そしてもはやこの韓国人学校への支援は、なんら数値的・論理的な根拠がなく、朴大統領からの要請に応えるための政治パフォーマンスであることは明らかになっています。
過去記事:
都市外交で「目に見える成果」を手にしたい舛添知事の、スタンドプレイだったわけですね。
出張経費での失態を認めたわけですから、この方向性も全面的に見直し、
「都民のために保育所・特養・障害者支援施設などを優先して検討します!」
と宣言して、都民福祉の向上に全力で取り組むべきです。
過ちは誰にでもあるものですから、真摯な態度と政策で挽回するのであれば、汚名返上のきっかけになるのではないでしょうか。
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以上、批判ばかりしていると怒られるので、舛添知事が今すぐにでもできる対応策を提示させていただきました。
もちろん、これらのすべてを行っても、政治資金疑惑が乗りきれるかどうかは定かではありません。
何より明日以降、しっかりと説明責任を果たすことが第一でしょう。
当初から繰り返し指摘していることですが、やはり公金の使い道というのは、政治家の資質そのものです。
「些末な問題」
「この程度の金額で...」
と見過ごせば、何度でも同じ問題が噴出し、その度に都政は停滞することになるでしょう。
舛添知事に残り2年弱の任期を滞り無くまっとうしていただくためにも、都議会は厳しい追及とチェックを継続し、議会でも具体的な提案を出して行かなければなりません。
え、次の任期?それは(以下略)
そしてここまでの展開で、「世論が政治・政治家を動かす」ということが実感していただけたのではないかと思います。引き続き、都民・国民の皆さまからの厳しい視線を都政に向けていただければ幸いです。
私自身も継続して調査・情報発信を続けて参ります。
それでは、また明日。
※舛添知事に関する過去記事はこちらから↓
(2016年5月10日「おときた駿 オフィシャルブログ」より転載)