厳しい党員集めのノルマ...しかし、意思決定の蚊帳の外にいる地方議員

党員を拡大しているのに、「分党だ、離党だ」という騒ぎについては十中八九地方議員は蚊帳の外に置かれます。

維新代表選:当面延期 分裂で困難、公開討論会は中止

憲政史上初の、公党の代表選による「一人一票選挙」の実現が、

残念ながら実施困難になっている状況です...

これ自体も大変残念なことですけど、他党のことながら気になるのが党員について。

今回の代表選挙が決まってから、党員数は5万人以上増えたといわれています。

今回、維新の党はこの「一人一票代表戦」をウリにして、急速に党員数を拡大しました。その原動力になったのは、やはり所属の地方議員たちの力でしょう。

よく言われていることですが、国政政党に所属している地方議員たちには「党員獲得のノルマ」がたいていは設定されます。

かつて所属していたみんなの党はそれほど厳しくありませんでしたが、とにかくこの党員集めはキツイ!ハードルが高い!

なにせ、党費として年間数千円という決して少なくない金額を納めてもらわなければなりません。

「オトキタくんは応援しているけど、別に党員ってのは...ねえ。。」

そういって何人の支援者の皆様に断られたことでしょう。

一昔前までは

「名前だけ貸してください!登録はこちらでやっておきますから」といって、党費などをすべて地方議員が肩代わりするということが平然と行われていた時代もあったようです。1000人がノルマだとすれば、年会費が一人2000円として年間200万円の出費!!

最近は取り締まりが厳しくなったので、こうしたことはあまり行われなくなったとはいえ、とにかく党勢拡大のための負担が大きいことは依然として変わりません。

そこまでして党員を拡大しているのに、こうした「分党だ、離党だ」という騒ぎについては十中八九地方議員は蚊帳の外に置かれます。

「おいおい、オトキタくんに言われて党員になったのに、満足な説明もできないのか?」

このようなことも、何度言われたことでしょうか...。

たしかに刻一刻と変わる永田町の情勢を、イチイチ遠方にいる地方議員たちに説明することは困難を極めることは理解できますが、本当に政局の混迷というのは誰に対しても不義理なものでしかありません。

こうしたニュースを目にする度に、昨年末の自分の立場が思い返されたりする初秋の夜です。ぜひ皆さまの中に、

「地方議員に進められて、党員になったのに!」という方がおられましても、少しだけ優しい目で見守ってあげて欲しいと思う次第です...

簡潔ながら、本日はこんなところで。

それでは、また明日。

(2015年9月4日「おときた駿公式ブログ」より転載)

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