【全国の父親に伝えたい】ついに思春期のむすめと真剣な会話ができるシチュエーションを見つけた!

仕事に追われて忙しい毎日を送っていると、誰しも「重要だけど、緊急じゃないタスク」を後回しにしてしまうものです。

仕事に追われて忙しい毎日を送っていると、誰しも「重要だけど、緊急じゃないタスク」を後回しにしてしまうものです。

親子のコミュニケーションも似ていまして、数年先の受験や進路選択、仕事や結婚といった、親として伝えておきたいことに触れられないまま月日が流れることがあります。

私には中学2年生という思春期まっしぐらな娘がおります。今年受験生になります。何も手を打たなければ、ますます彼女との会話量が減ってしまうのは明らか。「なんとかせねば」と思案した挙句、浮かんだアイデアを今年に入ってから実践してみたところ、うまくいきました。

しゃべりたがる素振りを見せ過ぎない

やったのは日曜の朝7時にガストに行き、モーニングを食べる。それだけです。娘は勉強道具を持参し、私はノートPCを持っていきます。朝食後、娘は勉強をし、私は原稿を書きます。

しゃべりたがる素振りを見せ過ぎると娘は、「親父、がっついてんなー」と引かれますので、素っ気なく、クールに誘うのがポイント。「朝飯、ガスト行く?朝なら静かだから勉強道具とか小説も持っていけば?」と持ちかけ、「あ、お父さんはPCで仕事してるから」と付け加えます。

理屈は通用しないお年ごろ

父親に邪魔されず、勉強や読書に集中でき、しかも据え膳で食事できるとなれば、メリットしかないので、「じゃあ行こうかな」と警戒心を解いてくれるわけです。

なお、細かいことですがお店は学区外で見つけましょう。思春期の女子は「父と二人きりでいるところをクラスメイトや部活の後輩に見られる」ことを極度に嫌がります。「なんで嫌がるんだ!家族だぞ、父親だぞ!」と憤慨しても意味はありません。だって、理屈は通用しないお年ごろですからね。ここはグッと我慢です(笑)。

Photo Credit: Nuiiko via Compfightcc

勉強>読書を繰り返す

作業中はお互い無言。ときどき飲み物をドリンクバーに取りに行く以外は、各々がやるべきことに集中します。「重要だけど、緊急じゃない会話」をしたいのは山々ですが、それは私の勝手な希望であって、娘がしたいわけではありません。

邪魔しないと約束している以上、こちらから積極的に声はかけません。よって、娘が勉強に専念しているときは声はかけず、私も黙々とキーボードを叩きます。

作業に疲れたら、気分転換に小説を読みます。親子揃って宮部みゆきにハマっていまして、現在娘は「龍は眠る」を、私は「クロスファイア」を読んでいます。

途中経過をお互いに報告し合ったり、読んだ作品の感想を話したりします。「今度、この作品とあの作品が読みたい」「いいよ、amazonで注文しとく」といった会話はしますが、一言二言ていど。

いっしょにTED動画を観る

勉強と読書を繰り返していると脳みそが疲れ、息抜きがほしくなります。「お父さん、なにかおもしろい動画とかないの?」と訊いてくるので、娘が興味を持ちそうなTED動画をあらかじめ用意しておいて、一緒に視聴します。

ちなみに娘が強い関心を示した動画は

スーザン・ケイン 「内向的な人が秘めている力

あたりですね。※どちらも日本語字幕付きです

観れば必ず感想を言いたくなりますから、娘に自由に感想や疑問を語らせます。互いにコメントしあっているうちに、自然と大切な会話が始まります。

百の小言より、ひとつのTEDトーク

こうなればしめたもので、学校や部活で起きたこと、最近イラッときたこと、大人への文句、近い将来の漠然とした期待と不安等を堰を切ったように話してくれます。私はもっぱら聞き役に徹し、意見を求められたときだけ、「お父さんはこう思うかな」とか「お前はどうすべきだと思う?」と返すにとどめます。すると、また話してくれます。

ふだん、娘から「キモイ」だの「触らないで」だと言われっぱなしの情けない父ではありますが、この瞬間だけは、"今は真剣なときだからな(悪ふざけや茶化しはナシだぞ)"という合意が生まれます。互いが真剣な態度に切り替わるこの瞬間が、実は私はすごく好きです。

今では、NHKの「スーパープレゼンテーション」も一人で観るようになり、それだけでは足らないのか、ネットでTED動画を検索して試聴するようになりました。親がゴチャゴチャ言うより、TEDスピーカーに語らせたほうが、遥かに心に刺さるということです(笑)。

うまくいった理由

日常生活圏から一歩外に出て、作業に集中できる場所を見つけたのが成功要因だったと思っています。それに、朝イチなので朝食後に部活にも行けますし、その日の大半の時間は残っているので、「早起きしてちょっと得しちゃった」感があるようです。

ただ、それだけでは十分ではないと思っていて、プラスアルファで「遊びを仕込む」ひと手間もほしいところです。我が家の場合はTED動画がハマりましたが、興味を示さないお子さんもいるでしょう。義務感だけで、毎週日曜に早起きして出かけたいと思わせることはできません。動機付けが最大のキモだと思っています。

娘はクイズ好きなので、適当な動画がなければ「囚人のジレンマ」的な心理ゲームをしたり、「ウミガメのスープ」のような水平思考推理ゲームで脳みその体操をします。娘が興味を持ち、かつ思考を刺激し、会話を生むにはどんな働きかけが有効かは彼女の性格と好みを考慮して決めました。

幸いにして「毎週続けたい」と言ってくれているので、娘が望む限り付き合うつもりです。

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(2015年2月10日「Six apart ブログ」より転載)