自然を肌で感じる、壁のないホテル空間

建築やインテリアデザインはもちろん魅力的だけれど、人工では作れない自然の美に敵うものはありません。

せっかく素敵な環境の中にホテルを造るのなら、やっぱりそのユニークな美しさを上手に引き立ててあげたいもの。

オープンエアの要素を取り入れ、周りの景色を室内にも思い切り呼び込めたら最高です。建築やインテリアデザインはもちろん魅力的だけれど、人工では作れない自然の美に敵うものはありません。

ここではそんな、ロケーションの素晴らしさを強調すべく、壁を取り払った空間が自慢のホテルを10軒ご紹介。

ロンバルディア州にある19世紀のヴィラを利用した「ラルベレータ」は、さすがの贅沢さと繊細さを併せ持った宿。

ホテル自体も、そのロケーションも、惚れないわけにはいかないけれど、一番感動する部分はその天井。

特に、"カブリオレット・スイート"のそれは、ボタンひとつで開閉ができるんです。バルコニーを後にしても、星降る穏やかな夜を離れる必要はありません。

ここにいると、山の頂上にも手が届きそう。セントルシアのこの広々とした客室で、ピトン山の感動的な姿に見守られながら目を覚ます、なんて、素敵じゃありませんか。

こんな景色を目の前にしたら、壁がない方が納得です。そこにさらに魅力をプラスするなら?

そう、スパトリートメントとプライベートプールも付けてしまいましょう。

Dieselのクリエイティブディレクターが手がけた、と聞いて、伝統的なバイーアの美的感覚を想像する人はいないでしょう。

でもだからこそ余計、UXUAはワクワクする要素に溢れているわけです。

プールは当たり前ながら、ここではシャワーやダイニングテーブル、リビングルームの一部も屋外にあり、こんなオープンな空間に1、2泊すると、どうして毎日もっとこんな風に自由な気分で生活できないのかと、考えさせられそうです。

崖沿いに、まるで南国の樹木かのように造られた73棟のヴィラは、それぞれにプランジプールが付いていて、それぞれからインド洋が眺められるようにデザインされています。

床から天井まである大きな窓は、完全に開いてしまい込むこともできるから、ベッドに横たわりながらその景色を楽しむこともできるというわけです。

グラマラスな素材とリュクスなアメニティを取り揃えた「カリストガ・ランチ」だけれど、環境の魅力を忘れそうになることはありません。一棟ずつ独立した客室コテージは、それぞれ屋外リビングルームと半露天バスルーム付き。

しかもナパバレー北部という立地のおかげで、オープンエアのフィットネスセンターからは、なだらかな丘に広がるブドウ園を眺めることができます。

文字通り、砂漠のオアシスとなっているゴージャスな「マイン・ホットスプリングス」。

滝の流れる峡谷の底にあるここは、スパ・ホテルの理想とでも言える存在。屋外ダイニングはもちろん、どんなことも屋外で済ませたくなるような、ゴージャスな環境に身を委ねましょう。この世のものとは思えない、その美しい景色に魅せられて、一日中テラスで過ごしたくなるはずです。

アメリカ西部の田舎でのキャンプと、高級サービスを組み合わせた、ユニークな「リゾート・アット・パーズアップ」。

5つ星のテント生活なんて、なんだか笑っちゃいそうなほど特異だけれど、大きなモンタナの空の下、勢いよく流れる渓流の側で乾杯すれば、すべてが腑に落ちるはず。この景色、カメラマンならシャッターを連写せずにはいられないはず。

完成度の高い水辺のヴィラを造ることにかけては、世界1、2の完成度を競うリゾートグループ「シックス・センシズ」。ベトナム東部にあるこちらは、無駄のないオープンプラン構造で、海風を上手に空間に取り入れたデザイン。

思わずうとうとしてしまいそうな空間ですが、ここでは贅沢なお昼寝も楽しみのひとつ。日が落ちてから、海辺を歩いて月光浴、なんていうのもいいアイデアではないですか。

デザイン中毒者のみなさん、ご注目あれ。

海運コンテナを新鮮な形でイメージし直した、清潔感あるストレートラインが印象的な、川辺の超近代的ホテル。

特に、館内のビストロは、その自然のピュアな景色を一望できるスポット。ガラス越しでも、屋外テラスでも、まずは川の流れを目で楽しみ、美味しい食事でエネルギーを蓄えたら、いざ水上アドベンチャーへ出発です。

高級テントの魅力は、アメリカだけに収まりません。荒涼としたインドはラジャスタン州の砂漠の中で、乾燥した空気とのバランスが嬉しいゴージャスなプールでひと泳ぎ。

建築やインテリアデザインはもちろん魅力的だけれど、人工では作れない自然の美に敵うものはありません。夜はカーペットの上で、ランプの温かい光に包まれながら、地元ならではの料理に舌鼓。豪華絢爛で、なんともエキゾチックな滞在が満喫できること間違いありません。