新国立競技場問題の報道はやっと日経新聞紙上でも始まりました。
「支離滅裂」都知事が批判 新国立競技場580億円負担めぐり
日本経済新聞(2015/5/26 13:30)
2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場(東京・新宿)の整備費をめぐり、国が東京都の負担分を約580億円と試算していることについて、舛添要一知事は26日の記者会見で、「全くいいかげん。支離滅裂だ」と厳しく批判した。
知事は「都に一言の相談もない。数字をでっち上げ、官邸に持って行っている」と指摘。「いいかげんな数字なら、(文部科学省は説明に)来る必要がない」と話した。
舛添都知事が「支離滅裂」といっていますね。
「支離滅裂(しりめつれつ)」とは、ばらばらでまとまりがなく、筋道が立っていないさま、だそうです。「支離」がバラバラで、「滅裂」もキレギレ、離ればなれ
つまり、新国立競技場計画は、「バラバラでバラバラなのだ」と言ったんです。
それに対し、森喜朗オリパラ会長は、「思っていることは半分くらいで、、」と言いました。
えっ?「バラバラじゃない!大丈夫だ!気合いだ!」じゃなくて、
森会長自らが「そこんとこ半分くらに言ってよ。」です。
じゃあ、やっぱり新国立競技場計画はバラバラじゃんか!
1日たちますと、こんな記事でございます。
新国立競技場の整備費概算額、文科相「6月中に公表」
日本経済新聞 2015/5/27 1:50
下村博文文部科学相は26日の参議院文教科学委員会で、新国立競技場の整備費の概算額について「業者との協議が整い次第、公表すると聞いている」などと話し、6月下旬までに公表する考えを示した。文科省は今年10月の工事着工に向け、施工予定業者と7月初旬頃までに正式契約を結びたいとしている。
ほう?
下村文部科学大臣
「業者との協議が整い次第、公表すると聞いている。」
う~ん、政治家として根性なしですねえ。
ここでも「大丈夫だ!バラバラじゃない!」ではなくて、
出ました!曖昧迷彩、「~次第、~すると聞いている」
主語がないぞ!
政治家なのに主語をなくす発言しだしたら末期だぞ!
気持ちが、心が、不安が、脳から、口から漏れ出しています。
聞いている?誰から?
文部科学事務次官の山中さんだろ?
じゃあ、山中さんは誰から聞いてるんだ?
JSCか?JSCは誰から聞いているんだ?業者か?
業者から聞いてんじゃん、
業者と業者が協議して業者から聞いてんじゃん。
もうね、アホかと
じゃあ業者って誰なんだよ!
と怒ってばかりいてもしょうがない。
下村文部大臣だって代替案をもっていないから追い詰められちゃってるわけですし、業者呼ばわりされているおそらく日建設計、大成建設、竹中工務店、そして今構造アドバイスしているはずの斎藤公男先生だって、今のザハ改悪案をどういじってもどうにもならんってわかってるんだ。
それが1か月先送りしたからといって、いきなり金額が収まるわけもない。
また下村大臣は舛添知事の前でしどろもどろ嘘に嘘が重なってしまう。
そこでだ!
真国立競技場計画を急ぎ検討してみようと思います。
初代国立競技場を復元したうえで最新式にバージョンアップする計画です。
もう、まったく人手が足りないので、ネットで協力してくれる方々を募集してます。
アイデア的にはこうですね。
まず、こうでしょう
つづいて、こうなる。
ここからオリンピックやワールドカップ、そしてその後の活用を踏まえると、観客席の増強や、屋根、ガラス張り化、そして低層の商業スペースを通りにそってコリドールとする。
スタンドの上部は、アスリートホテル、アスリート病院、オフィス
災害時の拠点施設としても使用する。
この方向でプレゼン資料を作成してみたいと思います。
(2015年5月24日「建築エコノミスト 森山のブログ」より転載)