ここで再度、発表された現時点での新国立競技場断面図を見てみましょう。
で、私が注目していた部分
なんだこれ?のところ
これが一体なんのか?という分析をおこなって
結果、競技場機能にまったく必要のない寄生虫的構造キールアーチのためにさらに寄生虫化するタイバーという名の「ネジレバネ」だと解説しました。
断面図の左側にある階段みたいな横棒の羅列が、
1階ごとの高さを示しているのですが、
じゃあ、こいつ、なんかデカくね?
ということで大きさを調べてみました。
8m角くらいありますね。
えっ?
家よりもデカいタイバーだって?
なんだこれ?
電車が2本入るじゃん。
銀座線の青山1丁目、外苑前駅とほぼ同等
そんなものを新国立競技場計画は地下に通そうとしている。
なんの役にも立たないものを
そして、このタイバーは輪ゴムだと解説した。
この弓型のゆるいアーチ構造はタイバーでもっている。
輪ゴムがビンビン伸びて引っ張り戻ろうとするから成り立っている。
この輪ゴムの意味はスラストを止めるためだと。
それは氷上での股裂きを止めるようなもの。
そこに致命的な弱点があるんだ。
それは、このタイバーは建築構造として、
「しっかり固定できないんです!」
新国立競技場の構造的な最大の問題点がこの
「しっかり固定できないんです!」なんだ。
もう少しイメージしやすいように言うと、
キールアーチの規模は永代橋の2倍の規模の巨大な地上の橋。
そして構造システムでいえば、弓矢の弓と同じようなテンション構造。
この新国立競技場計画に巣食う寄生虫構造部分は巨大な弓です。
タイバーを構造的に効かせようと思うと、自由に動ける状態にしなくてはならないんです。
8m角で長さ400mの鉄の筒が動く、常にビンビン振動している状態。
だから、四角い断面の中が二重になっている。
周囲を鞘でかこってその中をシュルシュル動けるようにしてある。
じゃあ、タイバーの下にある黒い物体。
これ、なんだろうねえ。
これこそが、今回世間にさっそうと偽装デビューしたニューカマー。
挙動を抑え挙動に追従する装置。
免震装置系の何か。
軟らかくで固い振動を抑制しつつ動きにも耐えうるもの
免震ゴムなんじゃない?
そして、それは弓の根本にも設置されなければならない。
しかも、地震対策とか耐震強度のためですらない。
無駄装置。
スタンド部分には免震装置入ってないですから
アーチの根本にしか入ってないよ、ゴム。
そしてあいかあらず建築専門家から騙されているJSC。
もしくは、わかっていて国民を欺いているJSC。
もしくは、今日このブログを読んで、JSCは初めて知ることになる。
この事実に。
その頼みのゴムが
業界シェア5割の東洋ゴムが
「偽装」による撤退。
もしくは「偽装発覚」により新国立競技場計画に消極的態度をとらざるを得ん状況が予測されるわけです。
さらには、ではブリジストンはといえば
東洋ゴムの偽装ゴム交換に協力せざるを得ない状況。
という事態が予測されるわけです。
さらには、実は
テンションとか関係なく
鉄は動く、熱で、太陽の光で
スペインでも鉄板が動きまくって、外壁がボロボロ
スペインでは20mで2センチ動いていたと聞く。
では、新国立競技場のキールアーチなら
総長約400m
なら、動く。40センチは動く。
何もしなくても夏と冬で、昼と夜で
アーチの弓も弦も動きまくる
どうするんですか?
(2015年4月10日 「建築エコノミスト 森山のブログ」より転載)