東京オリンピック2020を黒字化する方法2

東京オリンピック2020の全体計画について考えていこうとしていた矢先ですが、なにやら新国立競技場計画の方がまたまたあわただしくなっております。

東京オリンピック2020の全体計画について考えていこうとしていた矢先ですが、なにやら新国立競技場計画の方がまたまたあわただしくなっております。

9月までに基本方針を定めるとして、多くの意見を取り入れるということで、遠藤五輪相が精力的にいろんな方々をお会いされているという報道が続いておりましたが

新国立競技場、常設のサブトラック断念…政府

読売ONLINE

http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150731-OYT1T50030.html

政府は30日、総工費がかさんで見直すことになった新国立競技場の建設計画で、選手がウォーミングアップするために必要な常設サブトラックの設置を見送り、仮設とする方針を固めた。

サブトラックは、主要な国際大会を開く際には必要で、2020年東京五輪・パラリンピックでは、近接する明治神宮外苑の軟式野球場に仮設で作ることが白紙撤回された旧計画に盛り込まれていた。

いやあ、サブトラックはいるでしょう。

もう3週間前のことですが、新国立競技場計画がまさか見直しになるかなんて予想だにせず、為末大さんとラジオでいろんなことを心配していました。

この番組の中でも為末さんと話し合ったように、陸上の正式な大会を開くためには、「サブトラック」は絶対必要なんですよ。

真国立競技場計画では、元の明治公園敷地に配置してみましたが

これ、以前検討してみましたよね。

まだ旧国立競技場があるときでしたが、外苑西通り側にサブトラックを作って、中とそのまま繋げてしまおうというアイデアでした。

この手法で考えればいんじゃないですかね。

そして、国立は国の施設なのですから、あくまでその目的はあまねく国民に対する公共サービスの側面が強い。

商業ベースに載らせようとし過ぎることなく、初期費用をなるべく落として、利用料を下げて誰でも使いやすいようにする。

そして、陸上では巨大な観客席は不要だし、サッカー場ではピッチと観客席を遠ざけるトラック部分は、観戦にとって邪魔です。

これは意見の折り合わない二世帯住宅問題みたいなものです。

だから、「陸上と球技の併用はやめたほうがいい」と考えています。

先日、TV朝日の「モーニングバード」さんのコーナー「そもそも総研」でもご説明したのですが、

そもそも総研7月30日

そもそも「新国立競技場」の建設費はいくらなら妥当なの?/そもそも総研

新国立競技場建設の適正額は「400億~600億円」だと試算されている森山さんの出したベストプランは、「国立競技場跡地に陸上専用の競技場(300億円程度)を作り、それとは別に、サッカーやコンサートなどにも使える大型施設(600億円程度)を湾岸エリアに作る」というものだそうです。

施設を屋根付きにする最大の目的というのは、周辺住民に配慮しての「騒音対策」だそうですが、湾岸エリアならばその必要がなく、大幅なコストダウンが見込めるのだそうです。また、周辺の交通インフラ拡充や商業施設の誘致、雇用の拡大なども期待できるそうです。さらに、「民間との協力体制が組めれば、建設費をペイできる可能性もある」とも、森山さんはおっしゃっていました。

と、いうことで、為末大さんも遠藤五輪相と会談されてました。

遠藤利明五輪相は31日、2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場(東京都新宿区)の新たな建設計画策定に向け、元陸上五輪選手の為末大氏らから意見を聞いた。為末氏は総工費の圧縮を念頭に「全部の要望を入れると、また盛りだくさんの競技場になる恐れがある。我慢してもらうこともスポーツ界全体で必要」と指摘した。

既に五輪相には日本サッカー協会が8万人収容とフィールド近くにせり出す可動席を、日本陸上競技連盟がサブトラック常設を要望している。

遠藤五輪相は同日の閣議後の記者会見で、従来案に反対してきた建築家の槙文彦氏らとの会談も希望し、「多様な意見があると思う。十分踏まえる努力をしたい。可能な限り多くのみなさんに会いたい」と述べた。

私は、為末さんともお話したし、遠藤五輪相ともお話した経緯もあり、やはりアスリートファーストで、為末さんを応援する意味でもこのサブトラックの常設は強くお願いしたいと思います。

が、、、

(2015年8月2日「建築エコノミスト 森山のブログ」より転載)

注目記事