湘南国際マラソンは、最初から、税金を使わないことを大前提に大会を運営してきたし、他の大都市の市民マラソンと比べても、圧倒的に湘南国際マラソンのランナー1人当たりの大会経費が安い。そろそろ税金を使ってのマラソンも限界に来るだろう。

下記のデータを見てほしい。

東京 35,000 1.40 46,000 10,000

大阪 30,000 1.71 41,000 10,000

神戸 20,000 1.63 33,000 10,000

京都 15,000 3.35 44,000 12,000

湘南 23,500 0.00 11,000 10,000

左から市民マラソンの大会名、募集総数(人)、行政の負担(億円)、ランナー1人当たりの大会経費(支出合計/参加人数、円)、参加料(円)。

東京は平成22年度、湘南は平成24年度、他は平成23年度。

湘南国際マラソンは、最初から、税金を使わないことを大前提に大会を運営してきたし、他の大都市の市民マラソンと比べても、圧倒的に湘南国際マラソンのランナー1人当たりの大会経費が安い。

そろそろ税金を使ってのマラソンも限界に来るだろう。

だからそれぞれの大会が、警備をどうやっているか、安全対策をどうしているか、交通規制の広報をどうしているか、給水・トイレ対策をどうしているか等々のノウハウを、お互いに交換し合う必要があるのではないか。

質は高く、コストは安く、ランナーも地元も楽しめるためにはどうしたらよいのかを話し合う市民マラソンサミットを来年、湘南で開催したい。

さて、第4回目の「第8回湘南国際マラソン」実行委員会。

次回、第9回からは、神奈川、東京、埼玉、千葉、静岡の5県以外からの「地方参加優先枠」を設けることで合意。

第8回大会も47すべての都道府県からのランナーが走る。日本以外に18の国からも参加がある。

それでもやはり神奈川、東京、千葉、埼玉、静岡の5県からのランナーが95%を占めているのが現状なので、ぜひ、遠くからのランナーに湘南を楽しんでもらうための枠を作ることになった。

また、Just Givingのシステムを使ったチャリティチャレンジャーに、大磯の中崎町長、湘南ベルマーレの坂本紘司元選手、大倉智GMが名乗りを挙げた。

チャリティチャレンジャー制度とは、湘南国際マラソンを走るランナーが、何かのためにチャリティを集めようと名乗りを挙げ、そのために走ることを宣言する。そして、ネットを使ってそれを宣伝して、寄付を集めようという制度。

山中教授がiPS細胞のための研究所を作る資金を集めたいとマラソンを走って注目されたあの制度だ。

坂本紘司元選手は「ベルマーレサッカーの強化、地域スポーツの振興のために」、大倉智GMは「湘南地域のスポーツ振興のために」中崎町長は「旧吉田邸の再建のために」、それぞれ湘南国際マラソンを走る。

チャレンジャーへの申し込みは、

まで。

(※この記事は、2013年9月3日の「 河野太郎公式ブログ ごまめの歯ぎしり」より転載しました)

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