たばこをどこで吸いますか

成人人口一人当たりの地方たばこ税が神奈川県内で一番多いのは、箱根町で12,751円。たしかに温泉町にはたくさんの人が泊りに来て、たばこを吸っていくでしょうから、町の成人人口一人当たりのたばこ税の額が大きくても不思議ではないかもしれません。

むかしむかし、「パイプのけむり」という本がありました。

どなたかのエッセイだったと思いますが(たぶん、團伊玖磨さん)、続、続々、又、又又、まだ、まだまだ...とタイトルが続くのが面白くて。閑話休題。

さて、ここに、平成21年度の地方たばこ税の市町村別、およびその成人人口一人当たり税額の一覧表があります。(神奈川県版です)

成人人口一人当たりの地方たばこ税が神奈川県内で一番多いのは、箱根町で12,751円。

神奈川県の平均額が6,684円で、神奈川県の第二位が中井町の9,323円ですから、箱根町がダントツです。

たしかに温泉町にはたくさんの人が泊りに来て、たばこを吸っていくでしょうから、町の成人人口一人当たりのたばこ税の額が大きくても不思議ではないかもしれません。

では、中井町は?

ちなみに観光客を集めそうな鎌倉市は、4,818円です。

8000円台は、市では厚木市が8,371円、大和市が8,271円。郡部では、湯河原町が8,857円、愛川町が8,703円で、寒川町が8,164円。

厚木市と大和市に比べ、茅ヶ崎市は4,979円。

人口が似ている大磯町と二宮町では大磯町が県内最少額の4,277円に対して二宮町4,989円。

ちなみに平塚市7,574円、横浜市6,523円、川崎市6,998円、清川村4,550円。

総務省によると、地方たばこ税は、たばこを消費者に売る小売販売業者に販売された自治体で納付されます。

例えば、箱根町に本社がある河野商会がJTから買い入れ、大磯町の河野商会大磯営業所に搬送して消費者に販売すると、箱根町の本社と大磯町の営業所間は単なる物流で、売上は立たないので、大磯営業所で販売されたたばこの地方たばこ税は、箱根町に納付されることになります。

箱根町の河野商会がJTから買い入れ、大磯町の安倍商店に卸売した場合は、売り上げが立つので、安倍商店が消費者に販売したたばこの地方たばこ税は、大磯町に納付されます。

コンビニは、それぞれのコンビニに対して売り上げが立っているところが多いそうで、その場合は、その自治体に地方たばこ税が入ります。

もっともコンビニを3つ経営していて、ほかの自治体にある店の分も一括で仕入れているような場合は、一括で仕入れている店のある自治体に地方たばこ税が入ります。

なんで茅ヶ崎市と厚木市で、成人人口当たりの地方たばこ税がこんなに違うのか、調査中です。

(2013年9月27日の「河野太郎公式ブログ ごまめの歯ぎしり」から転載しました)

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