友人から電話がきて、「また排外主義者がお前のことをツイートしているぞ。」いつものように「河野談話を出した河野太郎はけしからん」かと思ったら、ちょっと違った。排外主義者とは何を考えているのだろうか。

友人から電話がきて、「また排外主義者がお前のことをツイートしているぞ。」

いつものように「河野談話を出した河野太郎はけしからん」かと思ったら、ちょっと違った。

『ノア @orchid0730

河野太郎議員の秘書は、在日ですらない韓国生まれの韓国人。

秘書の名前は李成権(イ・ソングォン)

今やパク・クネ ハンナラ党代表の側近である。』

で、『国賊売国。』とか、『河野太郎の秘書が韓国人だったと聞いて目眩したわ』『見逃せない売国議員の正体』『韓国人 はびこり過ぎ ぞーとする 』云々の罵詈雑言ツイートが並ぶ。

排外主義者とは何を考えているのだろうか。

私は米国のジョージタウン大学時代に、当時アラバマ州選出民主党のリチャード・シェルビー下院議員の議員会館事務所で二年間、インターンをさせてもらった。

議会での活動だけでなく、シェルビー議員が上院議員選挙に出馬した時には、私が助手席で地図を見て、本人がハンドルを握ってアラバマ州の小さな町から町へ、二人で選挙運動にまわったりもした。

その時の経験がとても素晴らしかったので、その恩返しにと、初当選以来、議員会館で日本の大学生だけでなく、海外からの留学生も積極的にインターンとして受け入れている。

これまでに英、米、加、豪、中、韓、スウェーデン、デンマーク、レバノン、ヨルダン、イラク、オマーン、ルクセンブルグ等々の国から大学生、大学院生をインターンとして受け入れてきた。

最近は、与野党を問わず、留学生をインターンとして受け入れている議員も増えてきた。自民党本部でも国際局などで時々、留学生を受け入れている。

ワシントンで知日派の代表の一人であるマイケル・グリーン氏も、かつて国会でインターンを経験した一人だ。

霞が関や防衛大学等でも積極的に外国と官僚や軍人の相互交流を行っている。

国際化の中で、お互いのことをよく知っている人間を増やすことは大切だ。

排外主義で世の中は良くならない。

外国人を批判して自らのうっ憤を晴らしている排外主義者の中には保守主義者を名乗っている者もいるが、そもそも保守主義とは国際協調を旨とする。

排外主義は保守主義とは相いれない。排外主義を唱える者は、決して保守主義者ではない。

(2014年2月22日の「ごまめの歯ぎしり」より転載)

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