笑ってしまう燃料費増加の前提

経産省が、原発停止による火力発電の焚き増しに関する燃料費の増加の計算について、説明に来る。

経産省が、原発停止による火力発電の焚き増しに関する燃料費の増加の計算について、説明に来る。

説明を聞いているうちに、笑ってしまう。

燃料費増加の影響は3.6兆円というが、その計算の前提は2013年度に、福島第一原発の1号機から6号機が動いているという前提なのだ。

福島第一原発の1号機から6号機、福島第二原発、活断層問題の敦賀2号機などがすべて稼働するという前提だ。

試算の前提は、「原発はベースロード電源であり、仮に原発停止がなければ、需要の増減にかかわらず、震災前と同等規模の発電がおこなわれると考えられる。」

経産省は、この前提がおかしいと思っていないのか。

そんな前提の3.6兆円が独り歩きしているが、いや、独り歩きするように説明してきたというのが正しいのかもしれない。

(2014年03月18日「河野太郎公式ブログ ごまめの歯ぎしり」から転載)

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