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2019年01月25日 10時08分 JST | 更新 2019年01月25日 10時08分 JST

「やりたいこと」を仕事にすると、「夢≒呪い」の呪縛にかかる

自分が好きなものが「世間から需要がある かつ 競合が少ない」ものであったらラッキー。 しかし、自分の好きなものがみんなも好きだったら「夢 ≒ 呪い」になります。

日本で一番有名な予備校講師、林修先生がテレビ番組でこんなことを言っていました。

仕事は「やりたいこと」より「できること」で選ぶ

「社会で働くにあたって、どっちの軸で考えるかが人生の分かれ目になる」と "やりたいこと"と"できること"のどちらを軸に仕事をするかは重要な選択になる。

林氏はできることを軸に仕事をしているようで、「僕はこっちのほうが大事なんですよ」と語る。

やりたいこと、できることを仕事にした人を分類すると、このようになります。

やりたいこと×できること を仕事にする = 好きなことで生きていく

これが一番楽しそうです。

しかし、これをやるのは非常に難しいです。

と、いうのは、人がやりたいことってのは、だいたい一緒であり、競争率が非常に高くなるから、「できる」(=生活できるレベルのお金を稼ぐ)が難しくなるからです。

例えば、野球をやって生きていきたい人は世の中にごまんといます。

それ故に、日本で350人くらいしかいないプロ野球の1軍選手になるための競争率は非常に高く、生まれ持っての才能にとてつもない努力を乗せても、プロになれない人がたくさんいます。

Youtubeにおもしろ動画をアップして生きていくのも同様です。

自分が好きなものが「世間から需要がある かつ 競合が少ない」ものであったらラッキーです。

しかし、みんな大好きなものが自分の好きなものだったときには「夢 ≒ 呪い」という状態になります。

夢≒呪い とは?

好きなものに固執してしまうと、いつまでもその夢を追いかけていくことになります。

私(42歳)が今からメジャーリーガーを目指すことが無謀であるように、永遠にかなわぬ夢を追い続けることになる。これは、夢というより、呪いです。

このように、好きなことを仕事にしようとすると、過当競争に巻き込まれたり、呪いにかかったりと、辛い人生になる可能性があります。

そこで、やるべきことは、できることを仕事にすることです。

「できること」を仕事にしよう

林先生は、金融をやりたくて銀行に入ったり起業したりしたがうまく行かず、学生時代バイトでやっていて評価が高かった塾講師をするようになったそうです。

このように、自分が得意なことを仕事にすると成果を出しやすいです。

そして、林先生が現在のタレントという職業をどう思っているかはわかりませんが、得意な仕事で成果を出すと、どんどんチャンスが増えていき、いろいろな仕事にチャレンジできるというメリットもあります。

学生時代に、「できること」を見つけよう

つまり、学生が今後のキャリアを考えるときにやっておくべきことは、

「自分ができる仕事」を探すです。

ちなみに、自分が「好き」な仕事の方が「できる」場合が多いので、好きなものもさがすといいでしょう。じゃあ、できる仕事を探すためにはどうすればいいのか?

答えは、いろんな仕事を体験することです。

林先生が、実際にバイトで塾講師をやってみたことで、人にものを教えることが得意だと気付いたように、自分がどんな仕事が得意かは、実際にやってみないとわかりません。

自己分析シートにいくら書き込んでも無駄です。

だから、学生時代には、バイトやインターンシップでいろいろな仕事を体験することが大切です。

また、もう一つ大切なことが、その仕事の成果を客観的に評価してもらうことです。

自分が好きな仕事は、やっているだけで楽しく、成果がでているように感じてしまいがちです。

しかし、外から見ると、あまり成果が出ていない場合があります。

だから、職場の上司や同僚から評価を聞いて、その仕事が「できている」のかをきちんと確認することが大切です。

仕事を他人から評価されるということ

我々がやっているインターンシッププログラムでは、このような形で、自分だけでなくチームメンバーが、あなたの「得意な仕事」「苦手な仕事」を評価してくれる制度になっています。

カンボジアのカレー屋を経営する中で、マーケティング、人材採用、生産管理、会計、プロジェクトマネジメントなどの仕事を体験してもらうわけですが、その中でどんな仕事が得意で、どんな仕事が苦手だったか、チームメンバーによる評価を(匿名で)もらうことができるようになっています。

自己評価は「好きな仕事」を発見してくれて、他己評価は「できる仕事」を発見してくれるわけです。

例えば、インターンシップに参加する前は「人と話をするのが苦手。特に営業なんてやったことがないから無理」と思っていた学生がいました。

しかし、この2週間だけは思い切って営業やって見ようと、積極的にお客さんに声をかけて販売をしました。

プログラム修了後、自分は営業としてうまくできたか自信がなかったのですが、メンバーから「営業◎」の評価を多くもらい、実際チームも売り上げ目標を達成できました。

こうやって、実際にやってみて、他人から評価を得ることで、自分ができることを見つけることができるのです。

できる仕事は、好きな仕事になる

そして、こうやって成果を出すと、仕事が好きになります。

実際、彼は最初は営業の仕事が不安でしたが、終わった後は「すごく楽しかった」という感想に変わりました。

「日本の大学生は、仕事をしたことがないから、自分がどんな仕事ができるかわからない」

というのが、日本の就活の最大の問題です。

それを解消するために、多くの学生がバイトやインターンシップで自分が「できる仕事」を見つけてもらいたいと思います。

そうすることで、結果的に仕事を楽しめる人が増えるのです。