Apple、ついに時価総額1兆ドルを達成

iPhone XのおかげでAppleは販売価格と利益率を共にアップさせることに成功している。
An electronic screen displays the Apple Inc. stock price at the Nasdaq Market Site in New York City, New York, U.S., August 2, 2018. REUTERS/Mike Segar
An electronic screen displays the Apple Inc. stock price at the Nasdaq Market Site in New York City, New York, U.S., August 2, 2018. REUTERS/Mike Segar
Mike Segar / Reuters

長く予期されていたことがついに起きた。Appleが時価総額1兆ドル企業レースに勝利した。今週の好調な四半期決算報告の発表を受けて、Apple株式(NASDAQ:AAPL)は一時207.05ドルの高値を付けた。これにより7月20現在の発行済株式によって計算された時価総額は1兆ドルを超えた。

スマートフォン市場はほぼ飽和状態だが、iPhone XのおかげでAppleは販売価格と利益率を共にアップさせることに成功している。

iPhoneの売上台数はわずか1%しか増加していないが、売上額は20%も跳ね上がった。533億ドルの売上は前年同期比で17%の成長だった。

iPadのセールスはほぼ頭打ち、Macはダウンしている。ここ数年、Appleは「サービスがAppleの収益性のカギを握る事業になる」と主張してきた。実際、サービスのトータル(Apple Music、iCloud、Apple Payなど)は96億ドルを記録している。

しかしはっきり言えば、Appleの成功の源泉はiPhoneだ。iPhone戦線がすべてを決する。

この1年、巨大テクノロジー企業はすべて信じられないような成功を収めた。Alphabet(Google)、Amazon、Microsoftはいずれも1兆ドルの大台目前だ。

$1,000,000,000,000というのは、もちろんそれ自身として意味はないとはいえ、こうしてみればやはり驚かされる数字だ。

Appleはこの数年、時価総額世界一の企業だ。これが未来永劫続くわけはないだろうから、Appleはひとまずお祝いをする価値がある。

しかし有力テクノロジー企業がここまで巨大になると、無数の疑問も生じてくる。反トラスト法が発動される可能性はないのか? 経済的、政治的にあまりにも強大なパワーを持つことがないよう規制する法律は十分に整備されているだろうか?

Apple(そしてティム・クック)は多くの国やその指導者より大きな力を持っている。 その力が良い方向に使われることを祈りたい。

Appleの株価は現在上記の高値よりわずかに下がっている。

画像:DAVID PAUL MORRIS / BLOOMBERG / GETTY IMAGES

(2018年8月03日TechCrunch日本版より転載)

関連記事

注目記事