息子をがんで亡くしたアメリカ・バイデン副大統領、先端技術によるがん撲滅を目指しシリコンバレーを訪問

バイデン副大統領はサンフランシスコ大学のジェネテックホールで、がんのない未来への取り組みについてIT業界の人々と語る円卓会議に参加した。

バイデン副大統領は今日(米国時間2/27)午前、サンフランシスコ大学のジェネテックホールで、がんのない未来への取り組みについてIT業界の人々と語る円卓会議に参加した。

バイデン氏は昨年46歳の息子をがんでなくしており、オバマ大統領は、バイデン副大統領が予算10億ドルの国家がん撲滅挑戦プロジェクトの責任者になることを、1月に行われた最後の大統領一般教書演説で発表した。

「#CancerMoonshot に世界中から寄せられたすばらしい反応に驚いている」とバイデン氏は今日サンフランシスコ大学に集まった報道陣と医療専門家に語った。

副大統領は発表以来、米国の様々な都市を巡回してこの取り組みについて議論してきた が― 昨日はユタ州のハンツマンがん研究所を訪れた ― 今回のシリコンバレー訪問は、この病気を長期的に根絶させようとする彼の取り組みにとって極めて重要だ。

サンフランシスコ湾岸地域は様々なアプローチを促進する革新と文化に満ちあふれている。シリコンバレーのVC会社の中には、既にこの病気に取り組むスタートアップに出資し支援したところがいくつかかある。Atomwise Ixchel、およびNotable LabはいずれもY Combinator出身で、治療の可能性に向けて着実に進歩している。CRISPRは、バークレーで発見された比較的新しいテクノロジーで、遺伝子の一部を切り出して他の遺伝子に移す遺伝的に発病傾向のある人を救う可能性がある。

「ITは著しく進歩を促進している」とバイデンは語る。「3Dプリンターががん治療に役立つ。そんなことを想像してみてほしい」

副大統領は、遺伝子治療、エンジニアリング、”Precision Medicine”[個別化医療]、ビッグデータ研究、その他のがんと戦う興味深い試みについて講演で強調した。

そう遠くない昔、多くの人々が免役学をブードゥー教のように見ていた」とバイデンは言った。「今われわれは変曲点にいる」と彼は言い、現在の治療方法を「野蛮だ」と評した。

副大統領によると、助言する人の方が自分よりずっと知識が深いのは職歴上初めてのことだそうだ。「力になってくれそうな人々と接触していくつもりだ」と彼は言った。

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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