中国政府の考えでは、スモッグは国民を"一体化し、中国社会をより平等にし、人びとをよりおもしろくする"そうだが、われわれみんなは、人を殺すこともあることを知っている。Birdiの真価も、その点にある。それは空気の質をはかるセンサーで、壁の中に隠れて、シンプルな煙感知器みたいに世界を監視する。ただし、火災の煙のような差し迫った死の危険性を教えてくれるのではなく、徐々に人を殺すスモッグについて教える。
Birdiの発売記念価格は99ドルだ。同社はPCH Internationalのインキュベータ、サンフランシスコでBrady Forrestが率いるハードウェア専門のアクセラレータHighway 1から孵化した企業だ。同社は、そこから最初に巣立った企業の一つだ。
Birdiは気温、湿度、二酸化炭素と一酸化炭素の量、空気中の微粒子の量、そして通常の煙も感知する。スモッグに関してはとくに、湿度と微粒子量が重要だ。電源が微弱になるとユーザに通知する。スマートフォンに接続してすべての感知データをアクセス無料のWebサービスに送る。そして空気の状態に異状が認められたら、警報をくれる。データを時系列で見ることもできる。
今indiegogoでクラウドファンディングを募っているが、目標5万ドルに対し1万ドル集まっている。ファウンダはMark BelinskyとJustin Alveyで、会社はニューヨークにある。彼らは、こう主張する:
室内の空気は外に比べて2倍から8倍は悪い。家の中の汚染源は、何だろう? それを知らない人がほとんどだが、喘息患者は増えつづけているし、悪い空気はがんの原因でもある。Birdiは、緊急な対策が必要なことと、空気の質を良くする方法を教えてくれる唯一のデバイスだ。
このような空気センサは、最近いろいろ出回るようになった。具体的な汚染源がないところでも、スモッグや微粒子が検出されることがある。それに、北京や上海の現状を見れば、空気の質が全世界的な問題になりつつあることが分かる。咳をしながら若死にする前に、Birdiが助けてくれることを、期待しよう。
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