デヴィッド・ボウイをBGMに、スペースXのロケットが宇宙へ

ロケットの搬出や打ち上げに合わせて「Life on Mars?」が…。
SANTA MONICA, CA - OCTOBER 20: David Bowie performs at the Santa Monica Civic Auditorium on October 20, 1972 in Santa Monica, California. (Photo by Richard Creamer/Michael Ochs Archives/Getty Images)
SANTA MONICA, CA - OCTOBER 20: David Bowie performs at the Santa Monica Civic Auditorium on October 20, 1972 in Santa Monica, California. (Photo by Richard Creamer/Michael Ochs Archives/Getty Images)
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先月のFalcon Heavyの打ち上げを見た人も見損なった人々もこの短いビデオクリップは興味深いだろう。イーロン・マスクのTeslaと宇宙服を着たStarmanが準備されるようすから、ロケットの搬出、打ち上げ、さらにはブースターの回収まですべてがプロの手によってビデオ化されている。

デヴィッド・ボウイのLife on Mars?をBGMにした2分のクリップにはダミー・ペイロードの搭載、ハンガーから引き出されるロケット、オンボードカメラで撮影されたTeslaとStarman、青い地球、惜しくも海中に落下するメインブースターなど数々の貴重なシーンが散りばめられている。

Falcon Heavyのテスト飛行を詳しくウォッチしていた視聴者にもこのビデオは初めてみるシーンがたくさんある。特にFalcon HeavyのメインブースターがSpaceXの自動航行艀をニアミスして大西洋に巨大なしぶきを上げる部分が公開されたのはこれが最初だ。多数の重要な場面が目まぐるしいほどのスピード描写されている。

自動航行艀からの映像はリアルタイムでは公開されず、SpaceXは記者会見の場で洋上回収が失敗に終わったことを発表した。ブースターが直近に落下したため艀のスラスターが損傷したという。

上にエンベッドした『ウエストワールド』のプロデューサー、ジョナサン・ノーラン製作のビデオの終わり近くで2基のサイドブースターがシンクロして着地する。これはFalcon Heavyのテスト打ち上げというミッション全体をよく象徴するものだろう。SpaceXにとって完璧に近い成功だった。

〔日本版〕ビデオの最後の場面はグリーンの表示で *Made on Earth by humans*(人類によって地球で製作された)と記されている。

(2018年3月13日TechCrunch日本版より転載)

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