TechCrunch Tokyoで明らかになる、「10代がハマるサービスってどんなもの?」

オンラインメディアでは最新のサービスやビジネス動向について伝えている。でも、ユーザー個々の利用実態については、まだまだ伝え足りないところがあるのではないかな、とも思っている。

先日、グラフティ社の高校生向け雑誌「HR」を見せてもらう機会があったのだけれど、その読者アンケートに「よく使うLINEのスタンプは?」「よく読む芸能人ブログは?」「Instagramでよく見かける芸能人は?」といった質問が並んでいた。当たり前と言えば当たり前なのだが、LINEの「5億ユーザー」という数字が物語るように、LINEやInstagramといったサービスは幅広いユーザーに受け入れられているわけだ。

僕らテック系のオンラインメディアでは最新のサービスやビジネス動向について伝えている。でも、ユーザー個々の利用実態については、まだまだ伝え足りないところがあるのではないかな、とも思っている。もちろん「ユーザー数○○○○万人突破」という話を紹介することは大事だ。でも、その1人1人がどんな風にサービスを使っているかにだって目を向けないといけない。Instagramが世界で2億ユーザーを抱えていると聞いても、ではどんな芸能人がどんな写真をアップロードしていて10代にウケているかなんてあまり意識することが無かった。TechCrunchの読者は20〜40代のIT系の方々が中心。多くの読者もそんな10代の実態を知らないのではないだろうか。

そこで、11月18〜19日に開催するTechCrunch Tokyoのセッションには、10代のユーザーを多く抱えるスタートアップ——モイ、uuum、葵の3社に登壇頂き、サービスの利用動向を聞いてみたいと思う。

モイはスマートフォンを使ったライブストリーミングサービス「ツイキャス」を手がけている。9月時点でのユーザー数は750万人、これまでの総配信回数は1億回にも上る。ユーザーの55%が24歳以下と、10代後半から20代前半にも人気のサービスだ。

ちょっと驚く数字だったのだけれども、Twitterのフォロワーが10万人以上いる配信者が世界に1000人以上もいるそうで、ここから歌手やタレントデビューした人もいるという。モイ代表取締役の赤松洋介氏には当日、若者が集うストリーミングサービスの実態を教えてもらいたいと思う。

uuumはYouTuberに特化したタレントプロダクションを運営している。同社には、HIKAKINをはじめとした国内の人気YouTuber約30人が所属している。

実は米国で10代に対して行われた「影響力のある人物」に関する調査では、上位20人のうち半数(かつトップ5は全員)はYouTuberが占めるていたそうだ。まだ米国と比較すると、日本には影響力のあるYouTuberは少ないかも知れないが、すでに広告代理店などでは専門のチームも設けられているという。uuum代表取締役社長の鎌田和樹氏には、日本のYouTuberの現状などについて聞いてみたい。

葵が手がけるのは中高生向けオンライン学習塾「アオイゼミ」。都内にあるスタジオで毎週月〜木曜日にライブ授業を配信している。会員登録をすればPCやスマホアプリから無料で受講できるサービスで、現在3000人以上のユーザーがリアルタイムに授業を視聴している。

質問やスタンプの投稿も可能で、リアルタイムかつ活発な意見交換が行われているアオイゼミだが、葵代表取締役の石井貴基氏には、10代のユーザーが学習を継続するためのモチベーション設計などを聞いてみたいと思う。興味があるユーザーは是非ともチケットを購入頂き、イベントに遊びに来て欲しい。

photo by Joris_Louwes

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