Twitterの投票(二択質問)機能はとってもひどいアイデアだ

Twitterがその掟(おきて)を破った。新しいCEOが、ではない。ユーザが関心を持つであろうコンテンツを配布するための、新しい方法でもない。それは、投票だ。

ついにやった。Twitterがその掟(おきて)を破った。新しいCEOが、ではない。違う。それは、ユーザが関心を持つであろうコンテンツを配布するための、新しい方法でもない。

それは、投票だ。

そのまだ未完成な機能が多くのTwitter社員とアーリーアダプターたちのストリームを襲った。例を一つここに埋め込んでもよいが、長すぎる。画像にしよう:

Twitterの良いところは、Jack Dorseyや創業者チームがこれまで何度も言ってきたように、人びとが自分の考えを共有し、自分の想いを語り、そのすべてをリアルタイムで行うことだ。投票以上に、これと対極のものはほかにない。実情は、Twitterはお金儲けをするために(統計的に扱いやすい)定型データが欲しいのだ。大量の定型データが欲しい。Facebookが、ずっとずっと昔に思いついたことだ。3億のユーザの140文字の物思いをスキャンして感情や兆候を知る代わりに、彼らは投票機能を展開することにした。

Do you like me? Y/N

私を好きですか? Y/N

ぼくもTwitterで、素敵なフォロワーのみなさまに、質問をしたことはある(今、あらためてお詫びしたい)。そのときは、すばらしい答が得られた。答がすばらしかった唯一の理由は、答を一つとか二つとか三つとか四つとかに制限しなかったからだ。答、といっても、140文字しか書けないし、その中にはユーザ名もある。にもかかわらずすばらしいから、まるで奇跡だった。

でも、こいつはどう?

[質問訳: オプションが二つしかなくて、本当にいいですか?]

奇跡もクソもない。

投票でも、自分の考えを答えることはできるが、そのためなら、投票は最適の方法ではない。投票の答には、ツイートのほかの要素(テキスト、写真、…)をほとんど付けられないから、人が考えを表す最適の方法ではない。こんなものを、ユーザが求めたのか? これでTwitterの新規ユーザがぐっと増えるのか?

ありえないね。

ブランド(〜企業)やメディアやスポーツチームなどは、昔から二択の質問が好きだ。BuzzFeedもこのクソを埋め込んだし、それに来年は大統領選挙がある! でも、あなたが誰かに投票をぶつけたら、その人の本当の声を聞くことはできない。そんなの、心理学のイロハのイだ。しかし、Twitterは考えた: Twitterユーザの言葉は信用できない、Twitterは彼らに何もしてやれない(それは難しすぎる)、ツイートの構造を工夫すべきだ、コンテンツからお金を得るためにも…。

これがいつ、Twitterの正式機能になるのか、その発表はない。上に書いたようなテストを今やってる、ということは、いずれ正式機能になるのだ。Twitterにコメントを求めたら、“Twitter上でユーザに投票を求める新しい方法を実験中である”、という答が返ってきた。

やれやれ(ため息)。

こんなものより、バカな人たちからのいじめ(ハラスメント)がなくなって、もっと多くの人が、もっとたくさん自分の心を語れる方法でも考えろ。TwitterをかつてのMyspaceのQ&Aウィジェットみたいにしてしまったら、ユーザが増えるどころか、近寄らない人が増える。(投票ツイートをポストする人や企業の)うそっぽいプロフィールなんか、見たくもないね。

(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

【関連リンク】

(2015年9月26日 TechCrunch日本版「Twitterの投票(二択質問)機能はとってもひどいアイデアだ」より転載)

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