「ふたご座流星群」今週末に極大、今年は10年に1度の当たり年 もっともよく見えるのはいつ?

毎年12月に活発化する「ふたご座流星群」。今年は、前後10年で最も観察条件がよいとされています。

ふたご座流星群。こんなふうに見えるとよいですね

毎年12月の13日、14日頃に活発化する流星群が「ふたご座流星群」です。

多い時は1時間に40個以上の流星を見られる可能性があり、しかも一晩中出現するため、子どもでも見つけやすいと大変人気があります。

さらに、今年はふたご座流星群の大当たり年!

日本で観察するにはとてもよい条件が揃っているのです。

初めてトライする人でも流星を見つけられるチャンス到来!

ふたご座流星群の観測にぜひチャレンジしてみませんか?

流星を見るチャンスはいつ?

ずばり、活動の極大*が予想されるのは、12月15日3時頃です。

もちろん、お天気がよくなければ流星は見えませんから、極大の日だけを狙うのではなく、12月12日ぐらいから観察を始めると、流星を見られるチャンスが増えます。

実は、今年のふたご座流星群は現在、すでに出現中。活動は12月4日頃から始まり、12月17日頃まで続くと考えられているためです。

極大の15日に見損ねたとしても、翌日12月16日頃に見られる確率はあるのですが、極大後は急激に出現数が減っていくので、ご注意ください。

そして、観察に適した時間は20時以降です。

流星はほぼ一晩中出現すると予想されますが、放射点**が一番高くなるのは2時頃です。

この時間をピークにした、22時から未明までの間であれば、たくさんの流れ星が真上から降ってくるように見えますよ。想像するだけでもロマンチックですね。

*極大とは:流星群の活動が最も活発になること、またはその時期のこと。

**放射点とは:流星が飛び出す中心となる点のこと。

今年は10年に一度の観察当たり年

今年は、前後10年で最も観察条件がよいとされています。

日本では極大となる条件がよいことに加え、月の影響を受けません。

12月11日は新月なので、極大が近い12月14日頃の夕方には細い月が見えますが、流星が出現する夜には月は沈んでしまいます。つまり、月明かりの影響を受けないので暗い夜空となり、明るい流星はもちろん、暗い流れ星までよく見えるわけです。

夜8時ぐらいから見えることを考えると、今年は子どもと一緒に家族そろって流れ星を見るチャンスかもしれません。もちろん、友人同士やカップルでも!

どこでどう見るのがよい?

できれば、街灯やネオンなどに邪魔されないところ。大きな都市からはなるべく離れて観察するのがコツです。

流星の光はとても弱いので、人口の明るい光に妨げられてしまい、輝きの少ない暗めの流星はよく見えません。

すると、周りが暗ければ見られるはずの流星が見られないので、観察できる数が減ってしまうことになります。

たとえば、海や高原など広く空が見渡せるところ、なるべく周りに遮るものがないひらけた場所を選ぶとよいようです。

どうしても街中で見なければならない場合は、民家の灯りや街灯を目に入れないようにするだけでも、流れ星が見つけやすくなりますよ。

そして、観察する場所だけではなく、見る姿勢も大切!

立ったまま、もしくは、座ったままで見ると前方と上部しか見えませんし、首が痛くなるので長い間観察を続けることができなくなってしまいます。できれば空全体を見渡せるように、寝転んで観察することがオススメです。

観察の注意点は

地方にもよりますが、12月中旬の日本はかなり寒い時期です。くれぐれも防寒対策を万全に。

コートや帽子、手袋、マフラーなどは必須。レジャーシート、寝袋、毛布などがあると便利です。

また、体を冷やさないためには温かい飲み物も欠かせません。

望遠鏡は一部の星や惑星を観察するにはよいのですが、広い夜空に舞う流星を見つけるのには視界が狭くなるので適していません。肉眼で十分見られるので、ご安心を。

また、人間は暗さに目が慣れるまではある程度の時間がかかります。数分で流れ星を見つけることは難しいので、少なくとも15分以上観察をしてみてくださいね。

さあ、誰とどこでふたご座流星群を見ましょうか。流れ星に願いを込めて……。

参考/国立天文台HP(リンク先参照)

【関連リンク】
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Mika Yamamoto

ライター

航空会社勤務の後、フリーライターに。

好きなものは80年代の洋楽、オペラ、絵本、ねこ!

見聞を広めるのは主に海外旅行で。

近年の楽しみは、甲府でのワイン用の葡萄(甲斐ノアール)を栽培すること。

楽しい仲間と美味しいワイン&食事があれば、いつでも幸せ♪

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