20日未明、鹿児島県徳之島では「50年に1度」の記録的な大雨となりました。20日は広い範囲で荒れた天気となる模様。今後、注意が必要なのはどの地域でしょうか?
四国~東海の太平洋側 特に注意!
上の図の天気マークを見てもわかるように、20日は広く雨。雨量が多くなりそうなのは、四国~東海です。
特に、太平洋側は雨の降り方に注意が必要。
東海では静岡県、四国では高知県や徳島県で「非常に激しく降る」おそれがあります。
「非常に激しく降る」とは、1時間に50ミリを超える量。
滝のように降り、傘はまったく役に立たないほどです。
水しぶきで視界が悪くなり、車の運転は危険といわれています。
こうした雨が降り続くと、地盤が緩んで土砂災害が起きやすくなったり、
低い土地が浸水したり、河川の増水のおそれも。
大雨が予想される地域では、十分に注意してください。
そのほかも広い範囲で、雷を伴った激しい雨が予想されています。
お出かけの時に雨が降っていなくても、
大きく丈夫な傘を忘れずにお持ちください。
暴風や融雪・なだれにも注意を
今回注意が必要なのは、雨だけではありません。
【暴風・高波】
全国的に風が強まります。
特に海上は最大瞬間風速30メートルを予想。
うねりを伴ってしける所も多いでしょう。
【なだれ・融雪】
暖かく湿った空気が流れ込むため、
まだ雪の残っている地域では、なだれに注意が必要です。
雪解けが一気に進んで、洪水が起こるおそれもあります。
21日には、各地で天気は回復に向かいますが、
20日いっぱいは、吹き荒れる春の嵐にご注意ください。
【関連リンク】
気象予報士
「どんなときでも、天気予報だけは必ず見る」
NHK岐阜放送局のキャスター時代、
取材に伺った職人さんから聞いた言葉です。
天気次第で、仕事の進め方や作品の出来が変わってしまうとのこと。
以前から「人の役に立つ情報を伝えたい」と考えていた私は、
「これだ!」と思い、気象予報士を目指すことになりました。
その後、NHK名古屋放送局キャスターや
中部支社での解説・予報業務を経て
2015年春より日直予報士の一員に。
読んでくださった皆さんに、
少しでも「役に立った」と思ってもらえる記事を目指します!