【台風情報】日本の南からは台風20号が北上中(安西浩子)

台風20号は11月3日午後9時現在、大型で猛烈な強さとなっています。今後は北上とともに海水温が下がるため、台風の勢力は徐々に弱まりながら北上するでしょう。

寒気に覆われている日本列島だが、南の海上からは台風が北上中。台風20号(NURIヌーリ)はフィリピンの東の海上を北上し、6日頃は東へカーブを描きながら向きを変え、7日は伊豆諸島付近を通過する予想。

<台風20号の5日間進路予想図>

11月に台風が本土(北海道、本州、四国、九州)に接近するのは比較的珍しいが、

台風の統計を始めた1951年以降、11月に台風が本州に近づくのは3個あります。

11月中に上陸したのは1個あり(1990年11月30日和歌山県白浜町の南)、これは最も遅い記録です。

台風20号は11月3日午後9時現在、大型で猛烈な強さとなっています。

今後は北上とともに海水温が下がるため、台風の勢力は徐々に弱まりながら北上するでしょう。

・沖縄や小笠原諸島、伊豆諸島南部では台風からのうねりが入り、4日から海上はしけてくる見込み。

・大東島地方は5日~6日にかけて、荒れた天気となる恐れがある。

・その後、7日あたりに伊豆諸島付近を通過する予想となっている。

■昨年の台風26号の進路と似ている?

昨年の10月に伊豆大島に甚大な被害をもたらした台風26号のたどったコースを黄色く色づけてみました。

今回の20号、昨年の26号と同じようなコースをたどる可能性もありそうです。

昨年の台風26号は、大型で強い勢力のまま、10月16日明け方に暴風域を伴って関東地方沿岸に接近。

伊豆諸島の大島町では、16日未明から1時間100ミリを超える猛烈な雨が数時間降り続き、

24時間の降水量が800ミリを超える大雨となりました。

<昨年の台風26号の進路>

■伊豆諸島と東京は6日~7日に雨

10日間予報を見ると、伊豆諸島と東京は6日~7日に雨が降る見込みです。

東京は台風の外側に広がる雨雲の可能性が高いが、伊豆諸島は台風本体の雨雲がかかるかもしれません。

台風は本州から遠いため、どれくらいの影響がでそうか詳細はまだわかりませんが、

台風の今後の動きには十分な注意をしたほうが良さそうです。

<10日間予報>

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安西浩子

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気象予報士 健康気象アドバイザー ファスティングアドバイザー

東京モーターショーなどの展示会ナレーターから、2002年に気象予報士に転身。NHKラジオ「あさいちばん」を始め、文化放送、NST新潟総合テレビ、NHK水戸放送などで気象キャスターとして経験を積む。

子供の頃は喘息が酷く、台風が沖縄付近に近づくと発作が起きるので、母からは天気予報の人みたいと言われて育ちました。20代は花粉症に悩まされたり、病気の絶えない日々を送る中、食改善をし、様々な不調を克服。

季節の野菜を食する日本食が、日本の激しい季節変化にも耐えうる元気な体を作ると身をもって体験!

そんな経験から、現在はファスティングアドバイザーとしても活動中。

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