強い台風9号は発達しながら北西に進み、あす(10日)に沖縄地方に最接近。沖縄や奄美は、暴風や高波、大雨が予想されています。一方、山陰~関東地方には梅雨前線が停滞。こちらも局地的な大雨に注意が必要です。
台風9号は沖縄に接近 あすにかけて大荒れ
強い台風9号は発達しながら北西に進んでいます。沖縄地方に最も近づくのは、10日午前中の見込み。ただ、沖縄や奄美では、きょう夕方ごろから荒れた天気となりそうです。警戒が必要な時間帯は次の通りです。
【暴風・高波】...きょう夕方から
沖縄地方は40m/sの猛烈な風が吹く所も。走行中のトラックが横転するほどの風で、屋外での行動は極めて危険です。なるべく外出は控えるようにしてください。奄美も20m/sの非常に強い風が吹き、飛んでくるものでケガをするおそれがあります。
【高潮】...今夜遅くから
沖縄の海岸や河口付近の低い所では、高潮による浸水や冠水に警戒が必要です。
【大雨・雷・突風】...今夜遅くから
沖縄では、局地的に滝のような雨が降る見込み。台風が離れた後も雨が続くため、あさって11日にかけて、雨量がかなり多くなるおそれがあります。土砂災害や川の増水・氾濫、低い土地では浸水にも警戒してください。
九州~関東 太平洋側中心に激しい雨
一方、台風から離れた九州~関東でも、局地的に激しい雨となるおそれ。山陰~関東にかけてのびる梅雨前線に向かって、台風からの暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発になるためです。
特に四国・東海・関東の太平洋側では、傘をさしても濡れてしまうような降り方となる所がありそう。落雷や突風にも注意が必要です。
また、海上は台風の影響で、うねりを伴って波が高くなっています。海のレジャーを考えている方は、十分に注意してください。
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気象予報士
「どんなときでも、天気予報だけは必ず見る」NHK岐阜放送局のキャスター時代、取材に伺った職人さんから聞いた言葉です。天気次第で、仕事の進め方や作品の出来が変わってしまうとのこと。以前から「人の役に立つ情報を伝えたい」と考えていた私は、「これだ!」と思い、気象予報士を目指すことになりました。
その後、NHK名古屋放送局キャスターや中部支社での解説・予報業務を経て2015年春より日直予報士の一員に。
読んでくださった皆さんに、少しでも「役に立った」と思ってもらえる記事を目指します!