東京でも30日に雪の恐れ 真冬の寒さ続く(望月圭子)

27日夜から日本にも寒波が到来。寒気が残る中、南岸低気圧が進むため、30日は東京都心など関東の平野部でも雪の降る可能性。

ニューヨークは冬の嵐となっていますが、27日夜から日本にも寒波が到来。寒気が残る中、南岸低気圧が進むため、30日は東京都心など関東の平野部でも雪の降る可能性。

■東京は 桜が満開の頃の暖かさ

27日の日中は、全国的に気温が上がっています。

東京の最高気温は16度4分と、4月上旬並み。

平年ですと、東京で桜が満開になるのは、4月3日ですので、

その頃の暖かさでした。

全国的にも暖かいため、天気が崩れている日本海側でも、

降っているのは雨の所が多くなっています。

正午の札幌でも、「にわか雨」でした。

一方、アメリカ・ニューヨークでは、冬の嵐となっています。

ニューヨークの3時間ごとの天気は、

日本時間の26日21時~ずっと『雪』。

日本時間27日正午も『雪』で、気温は氷点下3度3分、風向は北北東で、風速は8m/s。

凍える寒さの中で、風も強めに吹いています。

でも、寒気の影響を受けるのは、ニューヨークだけではありません。

今夜からは、日本付近にも寒気が流れ込んできそうです。

日本海側では、27日夜は、雨の所も次第に雪に変わるでしょう。

今回は、関東の周辺まで強い寒気が南下して、

週末にかけて、気温の低い状態が続くのがポイント。

予想気温をみてみますと...

■あすから真冬の寒さ続く

東京では、あす28日以降は、最高気温でも一桁の日が続きそうです。

日差しがあっても、空気は冷たいままでしょう。

そして、30日は、一段と寒くなりそうです。

関東の予想気温がこちら。

■真冬の空気の中を 南岸低気圧が通過

予想最低気温は、東京は1度、横浜は2度。

北部は平野部でも、軒並み『氷点下』の予想です。

この寒さの中を、南岸低気圧が通るので、

最新の予報では、関東では平野部でも雪の降る可能性が高くなってきました。

低気圧が近づいてくる時間が、まだハッキリしませんが、

気温の低い時間だと、降りだしから雪になる恐れがあります。

さらに、最高気温は、東京は4度、そのほかも5度くらいの所が多い予想です。

雪ではなく、雨で降っても、かなり冷たい雨で、傘を持つ手が凍えるくらいでしょう。

■【雪か雨かのポイント】 南岸低気圧のコース

関東に雪や雨を降らせる低気圧ですが、

通るコースによって、天気が大きく変わってきます。

一般的に、関東地方では

低気圧が八丈島より南側を通ると「雪」

北側を通ると「雨」になりやすいと言われていますが、

低気圧のコースが陸地に近いほど「雨」の可能性が大きく、

陸地から遠ざかれば「雪」が降りますが、離れ過ぎると何も降らないのです。

予報はまだ変わる可能性がありますので、tenki.jpで、最新の予報を確認して下さい。

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望月 圭子

気象予報士

福島県会津生まれ。

東京での大学生活を経て、テレビ山梨のアナウンサーに。

ニュースや中継、県政番組、音楽番組、グルメコーナーなど、幅広く経験しました。

フリーに転身後、大好きな気象を学び、気象予報士の資格を取得。

『OAに強い気象予報士』として

テレビ山梨「ニュースの星」気象キャスターや

NHKラジオ「ジャーナル」気象キャスターを務め、

フジテレビで気象の解説をしたり、

文化放送やニッポン放送、JFNなどでも、天気を伝えてきました。

現在は、テレビやラジオの天気原稿を書いたり、

新聞の天気概況も担当しています。

「どう伝えるか」ではなく

「あなたに、どう伝わるか」を大切にしながら

日々の天気を伝えている私が、

『あなたのお抱え気象予報士』になれれば、幸いです。

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