【台風16号】秋雨前線も加わり大荒れ 雨や風のピークはいつごろ?

台風16号は昼頃にかけて四国沖を進むでしょう。日中は西日本、夕方以降は東日本で荒れた天気になる見込みです。太平洋側を中心に大雨や暴風、高波に警戒が必要です。

台風進路予報

台風16号は昼頃にかけて四国沖を進むでしょう。日中は西日本、夕方以降は東日本で荒れた天気になる見込みです。太平洋側を中心に大雨や暴風、高波に警戒が必要です。

九州は記録的な大雨に

台風が上陸した九州南部では台風本体の雨雲もかかり、記録的な大雨になっています。鹿児島県枕崎では1時間に115ミリ(9月の1位の値を更新)という猛烈な雨が観測されました。宮崎県日向では午前6時20分までの24時間雨量は573ミリとなるなど、観測史上一位の値を更新しました。この後、九州から台風は離れているので、九州の天気は回復します。ただ、記録的な大雨の後です。土砂災害や低地の浸水、川の増水や氾濫には警戒が必要です。

雨や風のピーク 日中は西日本 夜は東日本

強い台風は午前7時現在、足摺岬の南南西約40キロ付近を東北東に進んでいます。午前中は四国沖、午後は紀伊半島付近、夜は東海や関東甲信付近を通過する予想です。

本州付近には前線が停滞しているため、台風が近づく前から大雨になっている所もありますが、これから台風本体の雨雲もかかってくるでしょう。午前7時現在、四国地方に活発な雨雲がかかっていますが、この後、紀伊半島など太平洋側を中心に雨や風が強まり大荒れの天気となる見込みです。

◆各地の雨や風のピーク

四国は昼過ぎにかけて、

中国地方は夕方にかけて

近畿は昼過ぎから夕方

北陸は夕方から夜遅くにかけて

東海や関東甲信地方は、夜からあすの未明にかけて

西日本の太平洋側では猛烈な雨も・・・

◆雨の予想

台風が進む太平洋側では1時間に50ミリを超えるような非常に激しい雨の降る恐れがあり、雨量が多くなる見込みです。特に、西日本の太平洋側では局地的に猛烈な雨の降る恐れもあります。夕方以降は北陸や東海、関東甲信地方でも台風本体の雨雲がかかるでしょう。

あす(21日)午前6時までに予想される24時間雨量は、いずれも多い所で、

近畿地方 300ミリ、四国や東海地方は250ミリ、伊豆諸島は200ミリ、北陸は180ミリ、関東甲信地方は150ミリ、九州南部・九州北部・中国地方は100ミリの予想です。

大雨による土砂災害、低い土地の浸水、川の増水や氾濫には警戒して下さい。

西日本の太平洋側側は 暴風にも警戒

◆風の予想

台風に近い九州南部や四国地方では、海上を中心に猛烈な風が吹き、海上はうねりを伴った大シケとなっています。

・西日本の太平洋側では、20日昼過ぎにかけて猛烈な雨が吹き、夜にかけて非常に強い風が吹くでしょう。海上は夜にかけあて、うねりを伴い大しけになる見込みです。

・東日本(東海や関東甲信)では、昼過ぎから21日明け方にかけて、非常に強い風が吹き、海上は大シケとなる見込みです。

太平洋側の地域は暴風や高波にも厳重に警戒して下さい。

【関連記事】

2014-03-22-small.jpg

安西浩子

気象予報士 健康気象アドバイザー ファスティングアドバイザー

東京モーターショーなどの展示会ナレーターから、2002年に気象予報士に転身。NHKラジオ「あさいちばん」を始め、文化放送、NST新潟総合テレビ、NHK水戸放送などで気象キャスターとして経験を積む。

子供の頃は喘息が酷く、台風が沖縄付近に近づくと発作が起きるので、母からは天気予報の人みたいと言われて育ちました。20代は花粉症に悩まされたり、病気の絶えない日々を送っている中、元準ミスユニバースの経歴を持つお友達に食改善を進められ実践。みるみると体が変わり、花粉症を始めとする様々な不調を克服。季節の野菜を食する日本食が、日本の激しい季節変化にも耐えうる元気な体を作ると身をもって体験!

現在は、ファスティングアドバイザーとしても活動中。

注目記事