台風18号は26年前の「#リンゴ台風」と似ている? 暴風・高潮に厳重警戒

海岸には決して近づかないようにして下さい。
tenki.jp

台風18号は非常に強い勢力を保ったまま、九州に接近、上陸の恐れがあります。この台風は「リンゴ台風」(1991年に非常に強い勢力で長崎県佐世保市に上陸)に類似していて、暴風と高潮に厳重な警戒が必要です。

「リンゴ台風」とは

1991年の台風19号、通称「リンゴ台風」は、9月16日にマーシャル諸島の西海上で発生して、発達しながら北上し、26日に宮古島の東海上で北東に向きを変えました。最低気圧は940ヘクトパスカルまで下がりました。27日に非常に強い勢力で長崎県佐世保市の南に上陸しました。その後、急速にスピードを上げて日本海を北東に進み、強い勢力で北海道渡島半島に再上陸しました。

非常に強い勢力で上陸したため、全国的に猛烈な風が吹きました。この暴風によって、多くの方が犠牲になり、家屋の倒壊などの被害が出ました。青森県などリンゴの産地では、収穫前のリンゴが落ちてしまったほか、西日本などでは塩風によって果樹等が枯れてしまい、農産物に甚大な被害がありました。

また高潮が発生し、最高潮位は佐賀県の大浦観測所で2メートル12センチを観測。九州、中国、四国、近畿では、最大潮位偏差が1メートル以上となり、浸水や護岸の決壊などの被害もありました。

台風18号 暴風と高波に警戒

台風18号は、今後東寄りに進路を変えて、16日(土)から17日(日)にかけて、九州に接近、上陸する恐れがあります。そして17日(日)は、急速にスピードを上げて、北東に進む見込みです。今回も、非常に強い勢力を保ったまま上陸する恐れがあるため、暴風に警戒が必要です。16日(土)にかけて予想される最大瞬間風速は、九州南部と奄美で45メートル、九州北部で35メートルです。

また、19日(火)から21日(木)が大潮にあたり、この時期が近づいているため、潮位が高くなる恐れがあります。暴風と相まって波が高くなり、猛烈にしける恐れもあります。浸水害や護岸の決壊に警戒が必要です。海岸には決して近づかないようにして下さい。

関連リンク

日直主任

臨機応変に日直予報士記事をアップします!

「日直予報士」は、日本気象協会所属の気象予報士が交代で全国の天気を解説します。

日々の天気、季節の話題など皆さんの生活に密着した気象情報もお届けしています★

注目記事