【台風情報】台風6号は急速に北上、13日未明には関東付近へ 風雨のピークはいつ?(中川裕美子)

台風6号の特徴は、発達した雨雲が中心付近に集まり、速度が速いこと。また、前線が本州を通過するため、あすは各地で急激に雨や風が強まります。

台風6号の特徴は、発達した雨雲が中心付近に集まり、速度が速いこと。また、前線が本州を通過するため、あすは各地で急激に雨や風が強まります。雨や風のピークをまとめました。

台風6号は急加速 沖縄は猛烈な風、非常に激しい雨に警戒

11日12時現在、非常に強い台風6号はバシー海峡を北へ進んでいます。今のところ速度は20キロですが、このあとは進路をやや東よりへ変え、スピードアップ。今夜遅くに八重山地方に、あす未明に宮古島地方に、あす明け方から朝に沖縄本島へ最も接近する見込みです。台風6号は中心付近に発達した雨雲が集まっており、台風が近づくと急激に雨や風が強まるでしょう。沖縄では、あすの昼頃にかけて滝のような雨が降る恐れがあり、樹木が倒れたり、トラックが横転したりするほどの猛烈な風に警戒が必要です。

前線の動きも早く あすは雨や風が急激に強まる

そしてあす、台風6号は上空の強い西風に乗ってさらに急加速します。昼頃にはまだ奄美付近にある予想ですが、夜には紀伊半島の南へ、13日未明には関東付近まで進むと見られます。この間、スピードは時速55キロから75キロに加速し、急に本州まで近づく、というのがポイントです。また、あすにかけては低気圧が日本海を東進し、低気圧から延びる前線が九州から本州を足早に通過する見込みです。これらの影響により、あすからあさってにかけては全国的に荒れた天気となる恐れがあります。「台風はまだ遠いから」と油断は禁物で、早め早めの対策が必要です。

【九州・中国地方】

奄美地方は、あすの朝から暴風域に入るとみられます。海上は大しけとなるでしょう。昼前後は台風本体の雨雲がかかって、局地的に非常に激しい雨が降る見込みです。また、対馬海峡や九州の西の海上では、今夜遅くからあす明け方にかけて南よりの風が非常に強く、海はしけるでしょう。九州や中国地方の雨のピークは、あすの朝から昼前で、通勤・通学の時間帯は横なぐりの雨や風となる所があるでしょう。

【四国・近畿】

強い雨のピークが、昼ごろと夜の2回となる可能性があります。いったん雨が弱まっても、帰宅時間は再び強まる所がありますので注意が必要です。四国では局地的に非常に激しい降り方となり、大雨となる恐れがあります。短い時間にゴーゴーと滝のように降り、小さな川や側溝の水はあっという間にあふれてしまいそうです。

【東海・北陸】

あすは昼ごろから雨雲がかかりはじめ、次第に本降りに。夜遅くからあさって未明にかけては激しい雨の降る所があるでしょう。東海の沿岸部では転倒する人が出るほどの強い風が吹く見込みです。

【関東】

あすの日中は所々で弱い雨。昼前から南風が強まるでしょう。夜は広く雨となり、夜遅くなるにつれて雨脚も強まります。特に日付が替わる頃から明け方にかけては土砂降り・横なぐりの雨となるでしょう。交通機関に影響も出てきそうです。あすは早めの帰宅がよいでしょう。

台風情報・気象情報は最新の予報をチェック

上空の西風が強いため、台風や前線の動きが予想より速くなることも考えられます。雨や風のピークは今後、変わる可能性がありますので、tenki.jpで最新の情報をこまめにご確認ください。

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中川 裕美子

気象予報士 防災士

一児の母となり、公私ともに奮闘中。

【お詫び】見出しを「12日未明」と誤って表記しておりました。謹んでお詫びし、訂正いたします。(2015/5/11 19:37)

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